海外展開 三井化学の海外事業

化学メーカーは、電機や自動車など国内の基幹産業を支える素材産業として、顧客や地域と密接に連動した事業展開を行ってきました。しかし近年は、国内市場の縮小や原料の高騰・多様化などの変化がおこり、一方では顧客や需要に最も近い場所での製造販売が求められ、グローバル化が急速に進んでいます。ここでは三井化学の海外事業展開についてご紹介していきます。

早くから海外進出、海外での事業展開を推進

三井化学は、日本国内はもちろん、世界中に事業拠点や海外関係会社を持っています。そのネットワークを駆使して、グローバルビジネスを展開しています。
三井化学は前身である三井石油化学工業が1962年にニューヨーク駐在事務所、1962年にヨーロッパ駐在事務所を開設するなど早くから海外での事業展開を行ってきました。これは原料を海外から調達し、加工製造を行い、国内はもとより海外市場へ製品を供給するという化学メーカーらしいビジネススタイルでした。
近年では中国市場やアジア市場、その他の新興市場の成長が著しいために、成長力ある市場の近くへ生産・販売機能を移し、日本から事業推進をコントロールするというグローバル・マネジメント、グローバル・サプライチェーンのスタイルへ移行しつつあります。

MITSUI CHEMICALS AMERICA, INC.
ADVANCED COMPOSITES, INC.
ANDERSON DEVELOPMENT COMPANY
IMAGE POLYMERS COMPANY, LLC
MITSUI CHEMICALS EUROPE GmbH
SUN ALLOYS EUROPE GmbH
ACOMON AG
Kulzer GmbH
MITSUI CHEMICALS ASIA PACIFIC, LTD.
MITSUI PHENOLS SINGAPORE PTE. LTD.
MITSUI ELASTOMERS SINGAPORE PTE LTD
P.T. PETNESIA RESINDO
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新たな成長基盤として期待されるヘルスケア

三井化学の海外事業展開には二つの領域があります。それは大型市況製品と機能製品です。
原材料価格や市況、景気などに大きく左右されるウレタン、フェノール、高純度テレフタル酸などの大型市況製品に関しては、グローバルマーケットでも優位性を維持できるように生産体制なども含めて事業再構築が進められています。
一方の機能製品については、自動車向けのPPコンパウンド、エラストマー、高性能ポリエチレンなどの高付加価値ポリマーは成長を牽引するターゲット事業領域の一つであるモビリティ領域として、三井化学グループの力を結集して、世界市場に製品を供給し、安定的でかつ成長力ある事業展開を進めています。
メガネレンズ材料、歯科材料、高機能不織布などの高機能製品群はヘルスケア領域として、付加価値を一層高めるために欧米の材料メーカーを傘下に収めるなど積極的な事業推進を図り、海外での需要拡大を背景に順調に成長を続けています。また米国でヘルスケア事業の新会社「Whole You™」を設立し、新たな挑戦を始めています。

Whole you

ヘルスケアの新会社「Whole You™」が米国で設立され、三井化学の新たな挑戦が始まります。

メガネレンズ材料
メガネレンズ材料
歯科材料
歯科材料

さらにグローバル化する事業展開

現在では海外に51社の関係会社を持ち、三井化学グループ全体の2014年3月末(実績)の全社売上高1兆5660億円のうち、46%が海外で獲得したものとなっています。そして2014年度中期経営計画終了時点では、国内45%海外55%の売上構成を目指しています。今後の海外での事業展開の重要性は増すばかりです。
グローバル化が進む過程で国内本社の活動は現地化推進のマネジメントに変わっていき、海外での事業推進は、関係会社のトップをも含めて現地スタッフを登用していく方針です。ですから、若くして海外駐在のチャンスがあり、現地マネジメントやスタッフと協働していくチャンスが増えています。

海外連結子会社の売上高

海外連結子会社の売上高グラフ

海外連結子会社の関係会社数社員数

海外連結子会社の関係会社数社員数グラフ