広大なプラントの土木建築設備を建設からメンテナンスまで手掛ける喜び。様々な制約を創意工夫で乗り越え、最適の解を導き出す。設備エンジニア 岡島 秀樹 Hideki Okajima 2013年入社 生産・技術本部 エンジニアリングセンター 土建技術グループ 土建技術1チーム 【兼務】市原工場 技術部 土建グループ 工学院 建築都市空間デザイン専攻修了

プロフィール
学生時代は建築、特に構造設計の分野で地震動を研究。就職活動中の工場見学で化学メーカーの広大な敷地に建てられている数々のプラントの大きさに圧倒された。特に三井化学の土建エンジニアはプラントの建設だけでなく、既存プラントのメンテナンスにも携わるため、エンジニアとしての活躍の場や求められる技術が、建設会社やエンジニアリング会社よりはるかに大きく、やりがいのある仕事ができると考え、入社を決めた。

様々な創意工夫を重ね、
長く使える設備をチームで実現する。

化学プラントには設備を設置するためのストラクチャーから、配管を固定するパイプラック、港湾、煙突や事務所、体育館、社員食堂などの建屋まで、様々な土建設備があります。必要に応じてこれらの新設改造を検討・実施していくのが私の仕事です。また、プラント内にある建屋の耐震検討業務も担当しています。常に10件くらいの案件が同時進行しているため忙しい日々ですが、スケジュールを工夫して、案件それぞれで質の高い仕事ができるよう努めています。

プラント新設改造のやりがいは創意工夫が必要であること。周囲の既存設備を活かしながら設備を新設改造するため、様々な制約をクリアしていかなければなりません。たとえばプラント内に新たに機器のストラクチャーを設置する場合、既設の危険物配管や機器が多数存在する状態で工事を行うことが多く、障害物を考慮した設計や工事の工法等様々な工夫が必要です。そのために、プロセス・機械・制御・電気のエンジニアと密に連携して知恵を出し合い、難しい課題をクリアしていきます。

入社2年目から3年目にかけて、あるプラントで新たな製品を製造するための3階建てのストラクチャーを増設する案件を先輩と担当したときも、様々な課題に悩まされました。施工エリアはわずか3メートル×11メートルで非常に狭く、周囲は運転中の危険物配管や設備に囲まれているため、ストラクチャーの柱ひとつに対しても、施工性や安全性を配慮した設計を行う必要がありました。工事においても基礎工事では関東に二台しかない特殊小型杭打ち機を使用し、工事で発生する振動や火気にも気を配りました。このような特殊条件下の工事であるために生じる課題をひとつひとつクリアすることで、技術的に多くのことを学ぶことができました。

ユーザー側のエンジニアとして、
すべての責任を負うつもりで仕事に取り組む。

この仕事では設備に要求される機能を満たすだけでなく、その設備を長く運用するという観点も重要です。外注のエンジニアリング会社や建設会社ではなく、ユーザーとして最適の設備、長く使い続けるための設備を深く追求する。そこに三井化学のエンジニアリング部門である私たちの価値があります。

こだわっているのは、強い責任感を持って仕事に取り組むこと。工事や建屋の耐震診断など、実際の業務を行うのは専門業者であり、私は発注者として業務を依頼する立場ですが、業者のエンジニアよりも高い知見を持ち、業者が作成した設計図面や耐震診断結果検討書、工事で採用する工法や使用する機器などを100%理解した上で、発注者の立場からこれらをより合理的に行える案を業者に提案しています。この意識こそエンジニアとして成長するために最も重要なことではないかと思います。

責任感の大切さに気づいたきっかけは、今の仕事を始めて間もない頃に犯した小さなミスでした。ある既存建屋を改造する工事の予算を策定したとき、業者がこちらの要求仕様と異なった条件で見積もりをしていました。しかし、小規模工事であるため、十分な確認をしていなかったため、実施段階になって初めて仕様が異なることが判明。幸いにも計画当初の仕様に変更しても、なんとか予算内に収めることができたため、大きな問題は生じませんでしたが、自分の責任の重さを痛感し、これ以降は案件に関わる細部まで把握するよう心掛けています。

岡島 写真

最新技術を学び、仕事の実績を積んで、
海外プロジェクトで活躍できるエンジニアへ。

これからの目標は、まず既存プラントの改造で活用できる技術をさらに磨くこと。制約が多い既存プラントを長く使い続けるためには、高度な技術が必要です。そうした技術を身につけるため、日々の業務だけではなく、学会に出席して最新の知見を学んでいきたいと思います。

いずれは海外で新規プラントを建設するプロジェクトに参加するという目標もあります。そのためには今の仕事で結果を出し、実績を積んでいくのはもちろん、語学の勉強、危険物取扱者・高圧ガス製造保安責任者の資格取得など、三井化学のエンジニアとして必要なことは可能な限り実践しています。現在は一級建築士取得を目指して勉強中です。こうした準備を続けながら、海外プロジェクトにアサインされるチャンスを待ちたいと思います。

1日のスケジュール

8:00 出社
メールチェック
8:30 部署内ミーティング
部署内の情報共有、1日のスケジュール確認など
9:30 ミーティング
新たに設置する設備の仕様について、製造部門エンジニアや機械制御・電気・制御など関係部門のエンジニアと現場で打ち合わせ
11:00 デスクワーク
次に行う工事の仕様書作成、業者に見積もり依頼、見積もり書の工事金額の査定など
12:00 昼食
職場の会議室で会社の仕出し弁当
職場の人たちと雑談して気分転換
13:00 現場確認
進行中の工事が図面通り行われているかどうかを現場でチェック
15:00 デスクワーク
次に行う工事の設計図面チェック、構造計算書の確認など
17:00 電話にて現地情報ヒヤリング・レポート纏め
19:00 退社
まっすぐ帰宅して妻と食事
たまに職場の人たちと飲みに行くことも