現在・未来の市場ニーズを見出し関連部署と緊密に連携しながら製品の性能を実現する。 研究開発 田中 正和 Masakazu Tanaka 2010年入社 研究開発本部 高分子材料研究所 新製品開発グループ 有機・高分子物質専攻修了

プロフィール
学生時代は、熱力学的手法を用いて高分子材料の構造と特性の関係性を研究していた。様々な化学メーカーからサンプルの提供を受け評価する研究活動の中で、三井化学との共同研究を経験した。世の中を変えるような素材、特にプラスチックの可能性に惹かれると同時に、新しい素材を創り出すための武器である、高い触媒開発技術を保有する三井化学を就職先として志望するようになった。就職の選考では、面接官が「会社に入ったらどんな仕事をやりたいか」を熱心に聞いてくれた。温かみがあり、新入社員への期待感溢れる対応に共感し、入社を決めた。

研究・販売・製造の力を合わせて、
オンリーワン製品の品質改良に取り組む。

TPX®という三井化学独自の技術によるオンリーワン製品の研究開発業務を担当しています。その中で私は新しい分子設計を導入した品質改良が主な業務になります。

品質改良する上で重要になるのが顧客ニーズを把握することです。営業部門の担当者と一緒に顧客企業まで足を運び情報を入手します。TPX®は軽量性や耐熱性、透明性、剥離性、ガス透過性や耐薬品性など他にないユニークな特性を持ち合わせていますが、お客様のニーズに対して性能レベルが合致しているのかどうか?どんな特性をどの程度改良すればいいのか?についてお客様との会話を交えて目標を設定します。

そこで得た情報を基にポリマー合成の担当者と連携してモデルポリマーを作製します。できたポリマーは成形加工担当者の意見を取り入れて評価を進めます。評価が進むとモデルポリマーをスケールアップするため、量産化テストを行い、改良した品質で生産できるよう技術フォローを行います。改良したポリマーはお客様に製品性能として満足できるのかをテストしていただきます。こうしたやり取りを繰り返して、「いいね!」「前の試作品よりも格段に改良されたね!」といった声を聞けたときはうれしいですね。

市場が求めるものを創り出すために、
スピードとチームワークが大切。

この仕事でまず大切なのはスピードです。お客様が求めているものは、環境の変化によってどんどん変化するため、いつまでも実験室に閉じこもって作業を続けているわけにはいきません。お客様とスケジュールを共有してスピーディーに開発を進めることが重要です。

そのためには社内の関連部署や協力会社との緊密な連携が不可欠です。学生時代の研究は少人数で完結していましたが、事業の一環としての研究開発は、製造・評価・営業にかかわる部署と協働しなければ何も進みません。他部署との調整には時間と手間がかかりますが、そこをいかに円滑に行い、設計・試作・評価・検証のサイクル全体をスピーディーに回していくかがポイントになります。また、周りを動かすためのコミュニケーションスキルも必要ですし、お互いの協力関係を構築する工夫も必要です。

「売れるもの」を創り出す中で、
広い視野を持ったプラスチックの
スペシャリストとして成長したい。

入社後、仕事を通じて自分が変わったことの一つとして、自分自身をしっかり管理するようになったことがあげられます。自分自身をひとつのプロジェクトチームと考えて、リーダーとして目標を設定し、マネジャーとして自分を効率的に動かすよう意識しています。

もうひとつ心がけているのは社内業務だけでなく、社外教育などを通じて様々な人と出会い、話をする機会を大切にすることです。自分と異なる物の見方や考え方に触れることで、日々自分の価値観や常識をリニューアルしています。そこで得たつながりは、研修後も飲み会などを通じて継続しています。

今の目標は、開発している製品の改良を重ねてお客様に合格をいただき、プラントで量産した製品の定期販売までつなげることです。製品の設計から上市まで一貫して手がける経験を通じて、幅広い視野を持った研究開発スペシャリストとして大きく成長できると考えています。

研究開発者として十分な経験を積んだ後は、営業職での顧客開拓にも興味があります。様々な経験を通して、たくさんのスペシャルを身に着け、様々な角度から物事を考え・発信できる人間に成長していきたいと考えています。

河野 写真

1日のスケジュール

8:15 出社
加工担当者と打合せ、進行中の成形作業の流れを確認
9:00 チームミーティング
各メンバーの作業内容を共有し、手順・安全上気をつけるべきポイントを確認し合う
10:00 成形作業
加工試作施設で加工担当者と一緒に行う
12:00 昼食
袖ヶ浦センターの社員食堂でとる
体を使う作業も多いのでしっかり食べる
13:00 分析データ整理
協力会社に依頼していた物性評価のデータを解析。狙いと合っていたか、どれだけずれていたかを確認。これを基に仮説を立て、次の設計・テストへ進む。
15:00 Web会議
事業部の営業担当者、研究所のチームリーダーと、お客様に提出するサンプルについて打合せ
18:00 業務終了
研究所内のジムで筋力トレーニング
ナイター設備のあるテニスコートで仲間とテニスをすることも
20:00 研究所を退出