重要課題

三井化学グループは、長期経営計画における3軸経営により、長期的視点に立った経営を行っています。その中で環境・社会軸での目標達成に向け、社会課題の解決に向けた取り組みを行っています。そして、社会と当社グループの持続可能な発展を目指す中で、当社グループが事業を通じて社会に及ぼす様々な影響要因を検討し、目指す未来社会に向かって取り組むべき重要課題を特定しました。

重要課題の特定プロセス

三井化学グループは、化学には環境や社会の課題に対して果たすべき重要な役割があると考えています。当社グループは、「地球環境との調和」の企業理念のもと、経済軸、環境軸、社会軸が結びついた課題解決へ取り組んできました。「2025長期経営計画」策定にあたり、「パリ協定」や「持続可能な開発目標(SDGs)」、近年の社会動向を鑑み、環境・社会軸に関して、より自社の取り組みを明確化しました。そしてサプライチェーンや様々なステークホルダーから要請される課題に対応していきます。
これをふまえ、長期経営計画における環境・社会軸での目標達成に向け、当社グループの事業活動が及ぼす様々な影響要因について各種国際的なガイドライン等を参考に、事業の特徴や活動する地域を考慮し、ステークホルダーのご意見も参考にしながら、重要課題の見直しを行いました。今後、社会や当社事業活動の変化とともに、必要に応じて見直しを行います。

パリ協定:
2015年12月に開催された「気候変動枠組条約第21回締結国会議」(COP21)で採択。世界の平均気温上昇を産業革命前から2度未満に抑え、さらに1.5度未満とすることをを努力目標に掲げている。実行に向け先進国、新興国が一致して取り組むことが合意された。

ステップ 1:特定

ISO26000、GRIなどの国際的なガイドラインの要請事項、様々なステークホルダーエンゲージメントを通じて、課題を抽出しました。また三井化学グループは「2025長期経営計画」策定の過程で、事業活動を通じて社会貢献をするという視点に立ち、化学産業が貢献すべき環境や社会の課題の特定を行いました。

ステップ 2:優先順位付け

ステップ1で特定した課題を、ステークホルダーにとっての重要度と三井化学グループにとっての重要度の視点から評価。ステークホルダーの視点は、ステークホルダーからの評価分析に使用した元資料の内容を当社グループの重要度と掛け合わせができるように共通項目化し、当社グループに対して求められている取り組みについて考慮しました。当社グループにとっての重要度は、企業グループ理念、行動指針、事業戦略からの視点で評価しました。優先付けについては、定量評価を行い、22の重要課題を特定しました。

ステップ 3:妥当性の確認

特定した重要課題について社外の専門家からのコメントをいただくとともに、CSR委員会で特定項目の網羅性を確認した上で、妥当性の確認を実施しました。

ステップ 4:レビュー

長期計画策定に伴い、具体的、定量的な目標設定に向けて重要課題のレビューを実施しました。今後も定期的にCSR委員会にて重要課題特定のプロセスのレビューを行い、社会状況に合致した見直しと目標設定およびその実行と進捗の確認を行っていきます。

重要課題の特定

選定した重要課題は、「当社グループが事業を遂行する上で社会に影響を与える課題」「当社グループが事業を通じて社会に貢献する課題」「基盤となる課題」として整理しました。

重要課題のマトリックス

重要課題と三井化学グループの対応

当社グループが事業を通じて社会に貢献する課題

重要課題

  • 低環境負荷な製品・サービス

三井化学グループの目指す姿

気候変動への対応をはじめとする環境負荷低減に対し、バリューチェーン全体を通して環境負荷を極力抑えた長期的な低炭素・循環型・自然共生社会の実現

三井化学グループの取り組み

  • 使用する原材料の削減
  • 非化石資源やより環境負荷の低い物質への代替
  • 製造プロセスや加工工程における省エネ等の負荷低減
  • 自動車などに使用される軽量化材料の開発

重要課題

  • 再生可能エネルギーの開発

三井化学グループの目指す姿

途上国・新興国の経済発展に伴うエネルギー需要の増大に対応し、その取得・利用に関わる環境負荷を低減するとともに再生可能エネルギーの使用を拡大した社会の実現

三井化学グループの取り組み

  • 再生可能エネルギー利用促進のための発電施設・蓄電池などの部材開発
  • 太陽光発電所の運用効率向上や投資判断の支援

重要課題

  • 都市化・スマートシティ化

三井化学グループの目指す姿

都市化による社会インフラ集約の利点を活かし、人と様々なモノが共生するスマート社会、都市機能を高度化

三井化学グループの取り組み

  • 自動運転やロボットなどの普及に貢献する技術や製品の開発、ソリューションの提供

重要課題

  • 少子高齢化

三井化学グループの目指す姿

人口動態の変化において、子どもや高齢者一人ひとりが質の高い豊かな生活を送る社会の実現

三井化学グループの取り組み

  • 紙おむつやパンツ原料など、「快適なくらし」に寄与する製品の開発・提供
  • 食べやすくなる工夫をした包装材など「やさしい食」をうながす製品の開発・提供
  • 充実した介護をサポートする製品の開発・提供

重要課題

  • 医薬・医療の高度化

三井化学グループの目指す姿

医療の質向上による、健康で快適に住み続けられる長寿社会の実現

三井化学グループの取り組み

  • 五体(頭・首・胸・手・足)および五感(目・耳・鼻・口・手)の働きをサポートする製品の開発・提供
  • 医薬用包装材料や輸液バッグなど、健康寿命の延長に貢献する製品の開発・提供
  • 感染の予防・対策に資する製品の開発・提供
  • 化学的知見を活かした診断技術の開発

重要課題

  • 食糧問題への対応

三井化学グループの目指す姿

食の生産性向上・フードロスや食品廃棄物の低減により、すべての人に十分な栄養がいきわたり、社会において食生活の質を向上

三井化学グループの取り組み

  • 食糧増産につながる製品の開発・提供
  • 消費期限を延ばし、フードロスを低減する製品の開発・提供
  • 食品廃棄物の発生を抑制し、安定した流通に貢献する製品の開発・提供

当社グループが事業を遂行する上で社会に影響を与える課題

重要課題

  • 気候変動対応(GHG削減)

三井化学グループの目指す姿

気候変動による影響を踏まえ、自社事業活動を通じた温室効果ガス排出量の大幅な低減・緩和

三井化学グループの取り組み

  • 気候変動対応

重要課題

  • 大気環境の保全

三井化学グループの目指す姿

各国法規制の遵守はもちろん、大気への排出管理の実現および化学物質の大気環境への影響低減

三井化学グループの取り組み

  • PRTR法対象物質の管理
  • 大気環境の保全

重要課題

  • 水資源の保護と管理

三井化学グループの目指す姿

各国法規制の遵守、リサイクルや水質汚濁物質の適正な管理と改善による効率的な水利用環境の実現

三井化学グループの取り組み

  • 水環境の保全

重要課題

  • 生物多様性

三井化学グループの目指す姿

事業活動に伴うバリューチェーン全体において生物多様性に配慮し、持続可能な環境保全を推進

三井化学グループの取り組み

  • 生物多様性の保全

重要課題

  • 産業廃棄物の管理

三井化学グループの目指す姿

国内外の生産拠点での産業廃棄物において、発生量のミニマム化を継続し、さらなる最終処分品、処分量を削減する

三井化学グループの取り組み

  • 産業廃棄物の削減

重要課題

  • 資源利用効率の向上

三井化学グループの目指す姿

国内外の生産拠点での燃料利用、製品原材料など資源利用効率を向上し、さらなるプロセスの技術革新を行う

三井化学グループの取り組み

  • 環境にやさしい生産技術

重要課題

  • 産業素材の安定供給

三井化学グループの目指す姿

継続的な経済成長、豊かな社会の実現に向けて、すそ野の広いグローバルなサプライチェーンにおいて産業素材を安定的に提供する

三井化学グループの取り組み

  • 安定調達・供給のための構造改革

重要課題

  • 生産の最適化

三井化学グループの目指す姿

グローバルなサプライチェーンにおいて、ナレッジ化された生産体制・施設の最適化により、地域の持続可能な発展に貢献

三井化学グループの取り組み

  • 「現場力」に基づいた最適生産体制の確立

重要課題

  • 安全・保安

三井化学グループの目指す姿

「最も安全にすぐれた会社」であることを社会の皆様から認知されることを目指す

  • 保安防災
  • 労働安全衛生

重要課題

  • 労働環境

三井化学グループの目指す姿

従業員が持続的に事業を継続できる職場環境、設備改善などのハード面と、健康管理・健康づくりのソフト面を充実させ、健康経営を推進

三井化学グループの取り組み

  • 働きやすい職場環境づくり

重要課題

  • プロダクトスチュワードシップ

三井化学グループの目指す姿

サプライチェーン全体を通じて、法規制に加え自主基準を徹底する。また、予防原則に基づいて、2020年までに化学物質による人の健康と環境への悪影響をプロダクトスチュワードシップとして最小化する

三井化学グループの取り組み

  • 化学物質マネジメント

重要課題

  • 製品とサービスの品質

三井化学グループの目指す姿

サプライチェーン全体を通じて、上流域を含めた品質管理と、品質面での信頼獲得により、お客様の満足を向上させる

三井化学グループの取り組み

  • 品質マネジメント

重要課題

  • 雇用・人材

三井化学グループの目指す姿

個々の従業員が生きがい・働きがいを実感しながら、公平・公正、多様性、人権、生活賃金について考慮されイノベーションを起こし続ける組織を構築

三井化学グループの取り組み

  • 人材の育成
  • ダイバーシティの推進

重要課題

  • ステークホルダー・エンゲージメント

三井化学グループの目指す姿

社会の一員としてステークホルダーからの期待に応え、社会的課題解決に向けたパートナーとの協力や操業地域での協業によって地域の持続可能な発展に寄与する

三井化学グループの取り組み

  • 株主・投資家とともに
  • 産官学界とともに
  • 地域社会とともに
  • 社会貢献活動

基盤となる課題

重要課題

  • CSR調達

三井化学グループの目指す姿

サプライチェーン全体を通じて、社会・環境面への影響、公正・誠実な取引、人権尊重、環境への配慮がなされた調達を継続

三井化学グループの取り組み

  • 紛争鉱物への対応
  • CSR調達SAQ

重要課題

  • コンプライアンス

三井化学グループの目指す姿

社員一人ひとりが各国の法令・ルールを遵守し、透明性のある適切な対応を行い、倫理的な判断・行動を促す企業風土・文化の醸成を図っていく

三井化学グループの取り組み

  • 法令順守

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