2005/1/6
各 位

第一回「三井化学 触媒科学賞」受賞者決定について

三井化学株式会社
当社(社長:中西宏幸)は、化学および化学産業の持続的発展に寄与する目的で、特に世界の触媒科学の分野で優れた業績をあげた研究者の表彰制度を昨年創設しました。同年の募集期間には国内外より多数の研究者からの応募をいただき、触媒科学の分野における有識者5名を中心とした選考委員会において厳正なる選考を進めてまいりました。今般、下記の通り2005年の『三井化学 触媒科学賞』および『同 奨励賞』受賞者を決定しましたのでお知らせします。
 

  『三井化学 触媒科学賞』 受賞者(2名)
氏名 エリック・N・ジェイコブセン 氏
(Eric N. Jacobsen)
小林 修 氏
年齢
(2004.4.1現在)
44歳 45歳
所属 ハーバード大学(米) 教授 東京大学 教授
業績 不斉酸化・加水分解・炭素−炭素結合生成反応に向けた不斉触媒の開発 環境調和型有機合成を指向した新触媒の開発
 
『三井化学 触媒科学奨励賞』 受賞者(2名)
氏名 桑野 良一 氏 伊丹 健一郎 氏
年齢 (2004.4.1現在) 34歳 32歳
所属 九州大学 助教授 京都大学 助手
業績 新規不斉触媒と遷移金属反応の開発 着脱可能な配位性制御基を用いた新合成方法論の開拓

『三井化学 触媒科学賞』については、当初は同賞の概要(別紙)の通り、対象を1名としていましたが、最終的には2名を受賞者として選考させていただきました。このことは、応募いただいた業績のレベルが非常に高かったことによるものです。
 なお、表彰式と触媒科学賞受賞者による記念講演は、本年3月22日、23日にかずさアカデミアホール(千葉県木更津市)にて開催される、三井化学 第2回 触媒科学国際シンポジウムで実施されます。
 
 当社は、企業理念において「地球環境との調和の中で、材料・物質の革新と創出を通して高品質の製品とサービスを顧客に提供し、もって広く社会に貢献する」ことを掲げております。今後ともこのような活動を通じ、化学および化学産業の持続的発展に基づく社会への貢献に取り組んで行きます。
本件に関するお問合せ先
三井化学株式会社 IR・広報室長  古賀義徳
電話:03-6253-2100
 

別紙

『三井化学 触媒科学賞』および
『三井化学 触媒科学奨励賞』の概要

1. 『三井化学 触媒科学賞』
  (1)研究分野: 重合触媒、精密合成触媒、環境保護に寄与する触媒等の触媒科学分野
  (2)対象者: 触媒科学の分野で、研究業績が特に顕著な45歳以下(2004年4月1日現在)の大学、あるいは公的研究機関所属する研究者(国内外を問わず)
  (3)受賞人数: 1名以内(隔年)
  (4)賞品・副賞: 記念盾、副賞賞金500万円
     
2. 『三井化学 触媒科学奨励賞』
  (1)研究分野: 『三井化学 触媒科学賞』に同じ
  (2)対象者: 『三井化学 触媒科学賞』選考外の中から、その研究業績が特に独創的である35歳以下の若手研究者
  (3)受賞人数: 2名以内(隔年)
  (4)賞品・副賞: 記念盾、副賞賞金100万円