2009年社長年頭挨拶(要旨)

2009年1月6日
三井化学株式会社
社長 藤吉 建二

明けましておめでとう。

昨年は、米国に端を発した金融危機が各国の実体経済に多大な影響を及ぼし、日本も未曾有の景気後退局面に突入した。化学業界においては原燃料価格の乱高下に、不況による需要減退の影響が加わり、大変厳しい事業環境となった。4月に「経済」「環境」「社会」の3軸のバランスのとれた経営の確立、そして「革新的な新技術」の創出をキーワードとした4年間の中期経営計画(08中計)を打ち出したが、初年度は厳しい船出となった。

昨年、機能材料事業においては太陽電池関連事業の強化及び全社横断的な新自動車材開発体制の構築に取り組むとともに、シンガポールにおけるタフマープラントの建設に着手した。また、連結子会社東セロの100%子会社化、三井化学ポリウレタンの本体統合を決定し、成長ドライバーたる高収益体質の獲得に向けて、着実に取り組みを進めた。先端化学品事業においては米国・SDC Technologies社を買収し、機能材料・基礎化学品に並ぶ第3の柱への規模拡大のため、第一歩を踏み出した。基礎化学品事業においては、インドにおけるポリプロピレン自動車材の新工場及び中国におけるビスフェノールA新プラントの建設工事が完了した。また、石油コンビナート高度機能融合技術開発事業(RINGⅢ)として、出光興産や住友化学と共同で取り組んでいる、プロピレン生産システムの設備建設に着手する等、収益力の維持・拡大に向けた施策を進展させた。

本年も国内外の景気は引き続き低迷し、本格的な需要回復は期待できないため、非常に厳しい事業環境が続くことが見込まれるが、08中計達成へ向けて、追加策を含めて投資を厳選し、速やかに戦略を実行していく。特に、機能材料事業における戦略のスピードアップ、「革新的な新技術」の事業化に向けた取り組みに全力を尽くしたい。

皆さんには、このような厳しい環境下にあってこそ、背筋を伸ばし、視野を広く、情熱を持って、職務に取り組んでいただきたい。引き続き「Face to Faceのコミュニケーション」を密に、「化学」「革新」「夢」の三井化学~絶えず革新を追求し、化学のちからで夢をかたちにする企業グループ~の実現に向かって、グループ社員一丸となって取り組んでいこう。

また、本年3月には、第4回「触媒科学国際シンポジウム」を開催する。今回のシンポジウムも是非成功させ、世界中の研究者の交流の場と、新たな知の創造の場としていきたい。またこのシンポジウムの場において、先般決定した「触媒科学賞」の受賞者の授賞式及び記念講演を行う予定である。このシンポジウムが国内外での触媒科学の発展に少しでも寄与できるよう準備を進めており、多くの皆様のご参加をお待ちしている。

以上


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