平成22年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞について

2010年4月13日

三井化学株式会社

本日、当社の取締役研究本部長である藤田照典が、「平成22年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、「科学技術賞(研究部門)」を受賞しました。

この表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とするものです。
当社は、以前より、オレフィン重合触媒を中心に、触媒分野で重要な役割を担ってきました。2002年に、世界にも例を見ない触媒科学研究所を設立し、2003年より隔年で「三井化学触媒科学国際シンポジウム」を開催するなど、触媒技術を当社のコア・コンピタンスとして位置付けてまいりました。こうした中で今回の受賞は、当社にとっても大変名誉なことです。この受賞を糧とし、今後とも当社グループの事業強化・拡大に資する製品の開発と、次世代に向けた技術開発・材料開発に取り組んでまいります。

1. 業績名

「オレフィン重合新触媒及びオレフィン系高分子新材料の研究」

2. 受賞者

取締役研究本部長 藤田 照典

3. 受賞概要

ポリエチレンやポリプロピレンに代表されるオレフィン系高分子は私達の日常生活に欠かせない材料であり、食品包装・生活用品から自動車部品まで幅広く用いられています。近年、これらのオレフィン系高分子材料に要求される物性・機能が高度化・多様化しており、市場ニーズに対応できる新材料を創製可能なオレフィン重合新触媒の開発が望まれていました。
本研究では、「金属を中心に考える」従来の触媒開発とは異なる「配位子を主役とする触媒設計」という独創的な手法を用い、フェノキシイミン錯体触媒に代表される一連の高活性なオレフィン重合新触媒を発見しました。また、これらの高活性新触媒をオレフィン系高分子新材料の創製に展開し、既存触媒では合成が困難だった、片末端に選択的に二重結合をもつポリエチレン、分岐のない超高分子量ポリエチレン、微粒子ポリエチレン、エチレンとαオレフィンからなるブロックコポリマー、などの新たなオレフィン系高分子材料の創製が可能となりました。
本成果は、オレフィン重合触媒及びオレフィン系高分子材料開発の進む1つの方向性を示しており、当該分野の今後のさらなる発展に寄与することが期待されています。

受賞者のコメント

三井化学の触媒技術を高くご評価いただき光栄です。表彰対象となった成果は触媒開発チームをはじめとした関係部署の連携と協働により成し得たものです。共同研究者の皆様に感謝しております。新触媒から生まれる新材料を通して世の中に貢献できればと思います。

本件に関するお問い合わせ先

三井化学株式会社 IR・広報部長 裾分 啓士TEL:03-6253-2100

以上


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