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中尾主席研究員が「日本農薬学会・業績賞(研究)」を受賞

~高度な遺伝子組換え技術及び独創的な解析技術を駆使~

2015.06.22

三井化学株式会社

三井化学株式会社(社長:淡輪敏)のグループ会社である、三井化学アグロ株式会社(社長:谷 和功、以下「三井化学アグロ」)の中尾俊史主席研究員(農業化学研究所所属)はこの程、研究テーマ「昆虫RDL GABA受容体の構造と薬剤感受性に関する研究」が高く評価され、日本農薬学会の業績賞(研究)を受賞し、表彰を受けました。

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中尾俊史研究員 受賞後に撮影

近年、殺虫剤フィプロニルに対する薬剤抵抗性を持つ害虫の発生が全世界で問題となってきています。この世界的な問題に対し、中尾主席研究員は高度な遺伝子組換え技術及び独創的な解析技術を駆使し、同剤に対する薬剤抵抗性が、作用点タンパク質に存在する特定のアミノ酸の変異によること世界で初めて明らかにしました。
また、三井化学アグロが開発中の新規殺虫剤は上述の薬剤抵抗性を持つ害虫にも高い殺虫効果を示すことが判っています。そのメカニズムが、作用点タンパク質においてフィプロニル等の既存殺虫剤とは全く異なる部位に結合することに起因することを独自の方法論により解明しました。
日本農薬学会は日本で唯一の作物保護及び農薬を総合的に研究する学会であり、本賞は優れた研究実績に与えられる権威ある賞です。この度の受賞は中尾主席研究員の研究成果が高く評価されたものであり、企業研究者が受賞することは非常に稀であることから、世界の研究者からも大きな注目を集めています。当社は、今後も農薬の研究開発力を生かし、世界の食料生産・生活環境の向上に貢献して参ります。

以上