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三井化学 Do Green™活動を開始

~インドの「ヒマ」栽培農家やその周辺住民への支援活動~

2015.11.13

三井化学株式会社

三井化学株式会社(社長:淡輪敏)は、当社の植物由来製品の原料を生産する農家の方々とその周辺地域が抱える社会的な課題解決に貢献していく活動「Do Green™」を開始致しました。今回、Do Green™活動の最初の取り組みとして、10月27日から3日間に亘り、インドのGujarat州にあるヒマ栽培農家とその周辺の住民、主に30~70歳の男女総勢約153名を対象に検眼と目の診断並びに住民の意識調査を行いました。

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現地での検眼の様子
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現地で歓迎を受けるDo Green™活動員

三井化学は社会・環境との共生を目指して様々な植物由来製品を提供しており、「Do Green™」とは、その原料生産地域の社会的課題解決に貢献していく活動であるとともに、当社の植物由来製品の名称でもあります。

当社のDo Green™製品群には、世界初の植物由来の高屈折率メガネレンズ材料MR-60™やMR-174™を初め、世界オンリーワン製品である植物由来ポリイソシアネートSTABiO™や、自動車のシートクッションなどに使用される植物由来のポリオールであるエコニコール™があります。特に、エコニコール™は、インドのGujarat州で栽培される植物「ヒマ」を原料としています。

人々が健康的に過ごせること。世界の社会課題であり、世界中の願いです。

2015年9月に国連総会において「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、17項目からなる「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」が発表されましたが、その中の目標の1つとして「あらゆる年齢のすべての⼈々の健康的な⽣活の確保」が掲げられています。特に新興国では、個⼈の健康管理意識が浸透していないことが知られており、眼の健康に関しても通常の視⼒矯正だけでなく、弱視、白内障などの目の健康障害による学習機会・就労機会の低減は社会的な課題の一つです。

各社のご協力を得て、目の健康に関する様々なサポートを実施しました。

今回当社は、認定NPO法人ICA文化事業法人(理事長:佐藤静代 以下、ICA Japan)、Holistic Child Development India (Director: N.Thomas Rajkmar 以下HCDI)、有限会社れんず屋(代表:古屋和義)及びJayant Agro Organics Ltd (Chairman:Abhay Udeshi) および子会社Ihsedu Agrochem (Director: Mulraj G. Udeshi)の3社2団体のご協力を得て、Do Green™活動を実施致しました。

ヒマ農家を抱えるIhsedu Agrochem社の協力の下、インドで既に活動実績があり豊富なノウハウを有するICA JapanやHCDIによる従来の健康診断に加え、眼やメガネの専門家である、れんず屋と当社所属の検眼医による検眼並びに目の診断を実施すると共に、検診者全員へアンケートおよびインタビューによる双方向なコミュニケーションを行いました。

今回の支援活動では、対象となった住民が目の健康の重要性を実際に体験して知ることで、自身の目の健康状態の維持、改善へ繋がることに認識を深めました。当社としても、Do Green™活動のニーズがあることを確認することが出来ましたので、今後もDo Green™製品の原産地への更なる社会貢献活動を続けて参ります。

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検診を終えて。ヒマ栽培地周辺の住民の皆様と撮影

以上