三井化学 第4回 触媒科学国際シンポジウム(MICS2009)開催レポート

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講演内容

招待講演

Barry M.Trost 教授(スタンフォード大学、米)

「アトムエコノミー」を指向した新反応の開拓
Barry M.Trost

化学ほど幸福に貢献する科学はない。

Trost教授は有機合成の方法論研究における世界的権威であり、研究対象は有機合成全般に及び、特に遷移金属触媒(パラジウム、ルテニウム等)を用いた新たな有機合成手法を創出し、重要な生理活性物質の合成に大きなインパクトを与えている。また、Trost教授はアトムエコノミーの概念を提唱し、環境調和性に優れた反応開発への指標を示すとともに、遷移金属触媒を用いたアトムエコノミカルな触媒反応、方法論を多数開発し、自らこの概念を実践している。

本講演では、ルテニウム触媒を用いた酸化還元が同時に起こる異性化反応、アルケン-アルキンのカップリング反応等を中心とした、新規かつアトムエコノミカルな数々の方法論と、それらの方法論を駆使したブリオスタチンの全合成に関して紹介した。

アトムエコノミー:化学プロセスにおける、全ての原子変換効率の割合。これの高い反応は、無駄な廃棄物が極少量で済み、環境に優れたプロセスとなる。
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