三井化学 第4回 触媒科学国際シンポジウム(MICS2009)開催レポート

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講演内容

ご講演いただきましたパデュー大学の根岸英一教授が、2010年ノーベル化学賞を受賞されました。受賞おめでとうございます。

招待講演

根岸 英一 教授 (パデュー大学、米)

遷移金属触媒を用いた有機金属反応による革新的な有機合成
根岸 英一

根岸教授は、有機金属を用いる反応開発研究のパイオニアであり、パラジウム、ジルコニウムなどの遷移金属、アルミニウム,亜鉛などの典型金属を効率的に利用した新規かつ革新的な有機合成反応を数多く開発している。特に、炭素-炭素結合生成の重要な方法論として知られる「根岸カップリング」や、不飽和炭素結合へのカルボメタル化反応※1などの開発において、重要かつ多大な成果を挙げてきた。また、カルボメタル化を不斉反応に発展させたZACA反応※2の開発に成功し、その展開と応用に関して精力的な研究をすすめている。

本講演では、パラジウム触媒によるアルケン、ジエン等の炭素骨格構築法の進歩、ジルコニウム触媒によるアルキンのカルボアルミ化反応とZACA反応の進展、及びこれらの方法論を用いた複雑な天然物への応用などについて述べた。

※1
カルボメタル化:不飽和結合の両端に炭素-炭素結合と炭素-金属結合が同時に生成する反応。
※2
ZACA反応:ジルコニウム触媒を用いるアルケンの不斉カルボアルミニウム化反応。(Zr-Catalyzed Asymmetric Carboalumination)


座長; 中村 栄一 教授
(東京大学)

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