002NAGORI-波残-肌合いに伝わる、ほのかなぬくもり

CONCEPT

波が引いた後に残る、貝殻や珊瑚の欠片(かけら)のように、目の前の物事が過ぎ去っても心に残る淡い余韻を、いにしえの人々は波残り―転じて「なごり」と名づけました。
じんわり、しっとり……手の肌に伝わるほのかなぬくもりと感触を、心に染み入るなごりに重ねて。
海水から作られた、まったく新しい質感のプラスチック素材。この肌触りをぜひ、感じてみてください。

素材名

NAGORI™樹脂(熱伝導プラスチック)

海水から抽出したミネラル成分から生まれた、イノベーティブ・プラスチック。三井化学が誇るコンパウンド技術を用いた混合によって、樹脂の常識を覆す陶器のような質感と、熱伝導性をあわせ持つ。

素材の可能性

  • ●コンパウンドとは、樹脂を混合し、新たな物性や機能を持つ素材へ改質する高度な技術。三井化学のコンパウンド技術は、自動車の軽量化などに大きく貢献している。
  • ●この技術を活用し、樹脂でありながら陶器のような高い質感や熱伝導性の付加に成功。
  • ●陶器は焼成時に約20%も収縮し、緻密なサイズ設計が難しいが、樹脂であれば解決可能。さらに、陶器では難しいエッジ形状や、内側と外側で異なる表面形状を実現。
  • ●樹脂の加工特性を活かした形状や生産性 × 自然素材やこれまでにない温かみなどの感性価値で、新しいものづくりの可能性を広げていく。

参考

コンセプト素材 NAGORI™活用アイデアコンテストを開催。

三井化学は株式会社JDN と共に、コンセプト素材「NAGORI™」の特性を活かしたアイデアを募る「コンセプト素材 NAGORI™活用アイデアコンテスト2017」を開始し、プロのクリエーターから一般の方まで、広くアイデアを募集しました。

クリエイティブパートナー

株式会社MTDO 代表取締役田子 學 MANABU TAGO アートディレクター/デザイナー

幅広い産業分野においてコンセプトメイキングからプロダクトアウトまでをトータルにデザインする「デザインマネジメント」で、社会に向けた新しい価値創造を実践している。

慶応義塾大学 大学院 SDM 特任教授
東京造形大学 デザイン学科 特任教授
東京藝術大学 デザイン科 非常勤講師
熊本大学大学院 自然科学研究科 客員教授

日本の化学会社は100年以上と歴史が長く、世界でも圧倒的なシェアを誇る商材も多く保有しています。しかしながら、そういった事実はなかなか世間に知られていないのが現状です。研究者が能動的に自らの可能性を広げ、もともと持っている高いポテンシャルを高次元に到達させること。それがMOLp®の狙いです。私は「暮らす」という視点でデザインを捉える際、素材そのものからデザインのアプローチを探りたいと常々思っていました。市場に縛られない創造的な開発は、未来を作り上げる事にきっと繋がることでしょう。