2005/4/11

各 位

ナノ結晶構造制御型エラストマー 「ノティオ™」の
事業化について

三井化学株式会社

 当社(社長:中西宏幸)は、自動車材、包装材、建材等に使用されるエラストマー製品(軟質高分子素材)の製造、販売を行っておりますが、この度メタロセン触媒を利用し、結晶構造をナノオーダーで制御した新型エラストマー(商品名:ノティオ™、英文名 NOTIO™)を、新製品として事業化することを決定いたしましたのでお知らせいたします。
 
<ノティオ™の概要>     
1. 製品: 結晶構造をナノオーダーで制御した新型α−オレフィン系エラストマー
     
2. 商標名: ノティオ™
     
3. 製造設備: 市原工場内既存プラントを改造
     
4. 技術: 自社技術
     
5. スケジュール: 販売開始 2005年11月
     
6. 売上高: 10億円以上(08年度)

 新製品「ノティオ™」は、メタロセン触媒を利用して結晶構造をナノオーダーで制御した、これまでにないα−オレフィン系エラストマーです。従来のエラストマーでは結晶サイズがミクロン(μm=10-6m)オーダーに留まっていましたが、本製品では構造をナノ(nm=10-9m)オーダーで制御することに成功しました。これにより、透明性とともに耐熱性(軟化点で70℃高い)、柔軟性、ゴム弾性全てに優れる従来品では得られなかった高次元の性能バランスが実現し、改質材としてはもちろん主材としての用途も格段に広がりました。
 主材用途としては、ナノ構造制御によって実現した、優れた透明性、耐熱性、柔軟性、ゴム弾性、耐傷付性の高次元の特性バランスにより、電子・光学材料分野等でのプロテクトフィルムや各種シール材への利用が見込まれています。また改質材用途としても、ポリプロピレン樹脂との混合において、透明性を損なわずに耐衝撃性および耐傷付性を同時に高いレベルで保持できるなど、ナノ構造制御の特長を活かした画期的な性能を発揮します。さらに本製品の耐熱性に見られる特長は、食品包材等の高機能フィルムへの利用を可能とし、耐傷付性を活かしては自動車・建材用の表皮材での利用が拓ける等、非常に多岐に亘る分野での利用が期待されています。このように当社は、本製品の用途開発を積極的に押し進め、本製品をエラストマー事業における次世代の基幹製品に育成していく方針です。

 当社は、中期経営計画(04年度〜07年度)において、機能性材料分野の拡大・成長を目指しております。先に発売を開始した「タフマー®XMシリーズ」に続く今回の「ノティオ™」の事業化により、機能性材料分野の中核を担うエラストマー事業での製品ラインアップが一層充実しました。
 当社は、これからも触媒技術をベースにした先端ポリマー材料の創出を通じて高品質の製品を市場に提供し、事業の拡大・成長を図っていきます。

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