2005/10/6

各 位

ドイツにおけるコンパウンド新会社の設立

三井化学株式会社

 当社(社長:藤吉建二)は、自動車・建材等に使用されるオレフィン系熱可塑性エラストマー(商標:ミラストマー®)、及び食品包装材等に使用される接着性ポリオレフィン樹脂(商標アドマー®)のコンパウンド製品(高分子配合素材)の製造・販売を行っております。この度、ドイツにおける有力コンパウンドメーカーであるPolymer−Chemie(ポリマーシミー)社との間で新会社を設立することで合意いたしましたのでお知らせします。

<新会社の概要>     
1. 社名 : Sun Alloys Europe GmbH (サンアロイ ヨーロッパ)
2. 設立及び操業開始 : 2006年1月
3. 合弁相手 : Polymer−Chemie GmbH (ドイツ)
4. 所在地 : Bad Sobernheim、 Polymer−Chemie 敷地内
(バート ゾーバンハイム、フランクフルト西南西約100km)
5. 資本金 : 2百万ユーロ (三井化学 50%、Polymer-Chemie 50%)
6. 生産能力 : 15千トン/年(2011年には30千トン/年)

 ミラストマー®及びアドマー®は、顧客が求める物性を実現するため、添加材等とのコンパウンド(配合、混ぜること)を行い、自動車、建材、食品包装材等の分野で使用されています。当社は現在、世界 3拠点(日・米・欧)に両製品の製造拠点を有しておりますが、欧州における当該分野での需要拡大に安定的に対応するには、有力コンパウンダーとの合弁による製造基盤の強化が不可欠と判断いたしました。

 ミラストマー®は、耐候性、耐熱・耐寒性、電気特性、耐化学薬品性に優れ、リサイクル可能で軽量でもあるため、近年環境配慮型の素材として注目を浴びています。このため自動車部品、建材、日用品等への用途が拓け、世界的規模で需要が拡大しています。特に自動車用表皮材分野では、環境対応志向を強める欧州系自動車メーカーから高い評価を得て、同分野における素材としてデファクト・スタンダードの地位を確立しています。

 アドマー®は、当社が世界に先駆けて開発してきた接着性樹脂であり、従来から容器包装材、自動車部品向け等に販売を行ってきました。当社の欧州における現地製造・販売の経験は約20年に及んで おり、新会社では当社が長年に亘って培ってきた経験を活かして製品の差別化を推し進め、本製品のグローバル展開を供給面から強化いたします。

 当社は中期経営計画において、機能性ポリマーズを始めとする機能性材料分野の拡大・成長を目指しております。これからも触媒技術、重合技術をベースに開発された高機能樹脂を、当社独自のコンパウンド技術によって更に付加価値を高め、お客様へ新たな価値を提供し続けることで機能性材料分野の拡大・成長を加速して参ります。

本件に関するお問合せ先

Polymer-Chemie GmbH 概要

    
1. 事業内容 : コンパウンド品販売(生産能力:塩ビ 10万トン、ポリオレフィン 5.7万トン、リサイクル 2万トン)
2. 所在地 : Haystrasse (ハイシュトラッセ)7-13 Bad Sobernheim 55566
3. 工場 : 同上
4. 設立 : 1973年
5. 資本金 : 13百万ユーロ
6. 社長 : Dr.Gerald Hauf
7. 売上高 : 70百万ユーロ (2004年)
8. 従業員数 : 300名