2006/6/21

各 位

オレフィンブロックコポリマー用触媒システムの
ダウ社との共同開発について


三井化学株式会社

 当社(社長:藤吉建二)は、米国ダウ・ケミカル社との間で、オレフィンブロックコポリマー(OBC)の触媒システムについて共同開発を行うことを合意しました。

<共同開発の内容>
広い温度範囲下で、柔軟かつゴム弾性に優れるOBCを製造するための触媒システムの開発

  ※ オレフィンブロックコポリマー(OBC)について

   (1) OBCとは : 2種類の触媒からなる触媒システムにより、2種類のポリオレフィンが一本の分子内に交互にブロック状に形成されたもの
   (2) OBCの特長 : マイナス60℃から100℃の広い温度範囲で、柔軟でゴム弾性に優れる新しい構造のポリマーであり、自動車用途から建材、家電用途まで、広範囲の使用が期待される

 本件担当の常務取締役・機能樹脂事業グループ長の桑原信隆は、「三井化学のシングルサイト触媒技術が本OBCのさらなる開発に活かされることは非常に好ましいことである。また、本OBCの開発を通じて、三井化学とダウが顧客ニーズへのソリューションを提供することを期待している。」と述べています。

 また、ダウ・ケミカル社 R&D副社長(機能性プラスチック、化学品担当)の Kurt Swogger氏は、「本共同開発契約はダウのOBCの開発並びにプラットフォームの拡充を約束するものであり、三井化学との協調が、このクラスの製品ポテンシャルを広げ、ダウと三井化学の顧客にエキサイティングな新しい機会を創出するために役立つことを楽しみにしている。」とコメントされている。

 三井化学およびダウは、今後とも、両社の得意とする触媒技術を活用し、新規機能性ポリマーの開発と創出に積極的に取組んでまいります。

本件に関するお問合せ先

三井化学株式会社 IR・広報室長  時枝龍 電話:03-6253-2100