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NAGORI®樹脂が2018年度グッドデザイン賞受賞、「グッドデザイン・ベスト 100」にも選出

海のミネラルから生まれたイノベーティブ・プラスチック

2018.10.03

三井化学株式会社

三井化学株式会社(代表取締役社長:淡輪敏)の組織横断的なオープン・ラボラトリー活動であるそざいの魅力ラボ( Mitsui Chemicals Material Oriented Laboratory: “MOLp®” )が開発した「海のミネラルから生まれたイノベーティブ・プラスチック -NAGORI®樹脂- 」が、「2018年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。また今年度のグッドデザイン賞の中でも特に優れた100件のみが選ばれる「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されました。当社としては、「ワンタッチで瞬時に遠近が切り替わる電子メガネ -TouchFocus™-」、「体験型デジタルショーケース-Touch the TouchFocus-」と共に初のグッドデザイン賞受賞(3件)であり、TouchFocusと共に「グッドデザイン・ベスト100」に2件選出されました。

(NAGORI®樹脂で作ったビアタンブラー)
(NAGORI®樹脂で作ったビアタンブラー)
グッドデザイン賞ロゴ

NAGORI® 樹脂とは

海のミネラルから生まれたイノベーティブ・プラスチックNAGORI®樹脂。陶器のような質感を持ちながらも割れにくく、高い加工性からデザインの自由度を拡げる新しい素材です。三井化学が得意とするコンパウンド技術により、陶器のような熱伝導性と重量感、量産加工性を持たせることに成功。将来的には、原料となるミネラルを海水淡水化の過程において廃棄される濃縮水を利活用することを見据えており、化学会社として環境性やSDGsにどのように取り組むべきか、真のサステナビリティに近づく未来社会のあり方を提示しています。

グッドデザイン賞 審査員コメント

「これからのデザインとは何か?」を象徴するような製品である。具体的には、「淡水化の過程で廃棄される濃縮水」という環境課題に対して、「異なる素材をつなぎこむ」という革新的な化学技術を活用し、「陶器のような質感をもったプラスチック」という新素材の開発に至るそのすべての過程が評価された。このような複合的視点をもった「デザイン」こそ、未来における定番となってほしいものだと感銘を受けた。

グッドデザイン賞

1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みで、デザインによって人々の暮らしや社会をよりよくしていくための活動。シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれています。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

そざいの魅力ラボ –MOLp®-

三井化学グループが100年以上に亘り、継承し、培ってきた素材や技術の「機能的な価値」や「感性的な魅力」を、あらゆる感覚を駆使して再発見し、そのアイデアやヒントをこれからの社会のためにシェアしていく三井化学グループのオープン・ラボラトリー活動です。2018年3月にはMixology(ミクソロジー)をテーマとした初の単独展示会MOLp® Caféを開催するなど、「そざいの魅力」を広くコミュニケーションする活動を行っています。

MOLp