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2019年社長年頭挨拶(要旨)

2019.01.07

三井化学株式会社
社長 淡輪 敏

新年明けましておめでとうございます。

安全はすべてに優先する

昨年6月、大阪工場の定期修理中に火災事故が発生しました。お客様への影響を最小限にすべく、生産現場では事業部門と連携した懸命な復旧作業により、何とか早期の復旧に繋げました。
年頭にあたり、当社グループが全ての活動の根幹とする「安全は全てに優先する」方針を、今一度社員一人ひとりが心に刻み、気を引き締めて頂きたいと思います。

2018年を振り返って

2025長期経営計画を実行に移してから2年が経ちましたが、様々な環境変化を乗り越え、18年度の業績は過去最高の営業利益1,060億円を見込んでいます。多くの工場でフル稼働が継続していますが、皆さんが各々の仕事に真摯に取り組んだ成果の積み重ねと考えています。

複雑化する世界

米中関係は経済的には相互に深く依存しつつ、貿易摩擦のリスクが高まる中、新興国経済へも影響が及んでいます。英国のEU離脱は予断を許さず、北朝鮮、中東は依然として地政学リスクがあります。このように世界経済がリスクと不確実性に直面し、先行きの減速感が懸念されています。特に事業面では自然災害を含めた様々なリスクについてアンテナを高くし、怠りなく備えるよう心掛けて下さい。
昨年より、海洋プラスチック問題への関心が世界的に急速に高まっています。この問題は、個社を超えて、業界全体で対応していかなくてはなりません。引き続き、日化協、JaIME*会長として、政府や関連団体と連携しつつ、日本が取り組んできた実績や情報を積極的に国内外に発信していきます。

*海洋プラスチック問題対応協議会

「いい会社」とは

変化が激しい世の中で、当社は2025年長期目標に向かってどのような未来を予想しながら、イノベーションを起こしてゆくことができるでしょうか。
ここ数年、「誇りを取り戻す戦い」として取り組んできた結果、数字的な目標は達成され「強い会社」になりつつあります。一方、数字に表れない、公平性や透明性、ガバナンス、また社会・環境との調和・貢献ができること等、すなわち「無形の価値」を併せてもつことが「いい会社」だと思います。三井化学グループが社会から存在を認められ、成長するためにこの両方がますます重要だと考えます。社員の皆さんが心の羅針盤を持ち、いい会社について共に考え、行動して頂く一年になることを願っています。

以上