Mitsui Chemicals

モビリティ事業本部

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大きな変革期を迎えている自動車・ICT市場において、
積極的な投資により既存事業でのグローバル展開を強化すると同時に、
新製品・新事業の開拓や、ソリューション提案力の強化により、新たな価値を提供していきます。

事業ビジョン

社会課題・ニーズ

世界的な環境保護への意識の強まりに伴い、各国でCO2排出規制強化が進行し、自動車への燃費向上ニーズ・電動化へのシフトは年々進行しています。また、自動運転化・カーシェアリングといったモビリティを取り巻く環境変化は、電装化・快適性の向上といった多様化した新たなニーズを生み出しています。

事業ビジョン

当社では自動車を中心としたあらゆる種類の人・モノの移動手段を「モビリティ」と定義しています。そのモビリティ領域において、多様化するニーズに対応したソリューションの提供と個々の事業の競争力強化を通じて、グローバル市場で持続的な成長を実現していきます。

環境分析・戦略課題

機会・リスク

Chance / Risk

  • 軽量化ニーズの拡大
  • 安全性・快適性ニーズの拡大
  • 電動化・自動運転等の
    新たなニーズの台頭
  • 市場成長の地域差

強み

Strength

  • 幅広い材料ラインナップ
  • 高い技術力と品質
  • 顧客基盤
  • 技術サービス
  • バリューチェーンを通じた
    トータルソリューション提案力

チャレンジ

Challenge

  • 軽量化・電池材料トレンドを事業機会拡大につなげる
  • 自動車とICTの融合を事業機会につなげる
  • 自動車の開発初期段階からニーズを先取りすることで提案力を高める

主要製品

エラストマー

エチレン・プロピレンゴム(三井EPT)、α-オレフィンコポリマー(タフマー®)、液状ポリオレフィンオリゴマー(ルーカント®

機能性コンパウンド

接着性ポリオレフィン(アドマー®)、熱可塑性エラストマー(ミラストマー®)、エンジニアリングプラスチック(アーレン®

海外PPコンパウンド

機能性ポリマー

特殊ポリオレフィン(TPX®、アペル®、ハイゼックスミリオン®、ミペロン®、リュブマー®、レイプロム®)、半導体材料(三井ペリクル

事業部と取扱製品

Mitsui Elastomers Singapore (MELS)

ソリューション事業管理室

株式会社アーク

新製品開発に関するトータルサービス

  • 商品企画・デザイン
  • 工業用製品の設計、解析エンジニアリング、試作
  • 金型の設計・製造及び小ロット成形品の生産・販売

2017年度の概況

エラストマーやポリプロピレン・コンパウンドといった機能樹脂製品において、自動車や情報通信技術のグローバルな需要拡大に対応しました。また、軽量化や高機能化といった従来からのニーズに加えて、電気自動車や自動運転といった新たなニーズにも的確に応えられるよう、新製品開発支援企業である(株)アークを連結子会社として取り込み、ソリューション提供力の強化に一段と注力しました。

主力製品の生産量と自動車生産台数の累積伸長率比較

主力製品の生産量と自動車生産台数の累積伸長率比較

2011年度を基準として伸長率を算出しています。

出典:IHS自動車生産台数予測をもとに当社独自比較分析

営業利益増減

営業利益増減

423億円(前年比+16億円)
数量差  +34億円

  • 自動車用途を中心とした堅調なグローバル需要に的確に対応
  • ICT関連用途の堅調な需要に的確に対応

交易条件  +18億円

  • 為替差等

固定費他  △36億円

  • 研究開発費等の資源投入

売上高事業別比率

売上高事業別比率

売上高地域別比率

売上高地域別比率

売上高・営業利益推移(億円)

売上高・営業利益推移(億円)

2025年度の目標

営業利益700億円 + 新事業

成長需要を事業機会として捉えるためには、多くの製品で次期設備増強が不可欠となっています。各製品の事業計画に基づき、設備増強を着実に進めます。また、既存事業の拡大・強化を図ると共に、全社モビリティ戦略の組織横断的な取り組みを推進し、顧客へのソリューション提供力を強化します。

成長戦略
  • 既存事業については、能力増強と新規差別化製品の継続的な市場投入により、今後も拡大を図ります。
  • マルチマテリアル化への対応、繊維強化複合材の技術確立や顧客支援機能の拡張により、モビリティ事業分野における製品ポートフォリオの拡充を図ります。
  • オープンイノベーションや提携を通じてニーズを先取りすることで新規市場での新事業展開を進め、川下化・サービス化を推進します。
投資戦略
  • 大型の生産設備を要するポリマー製品群については、適切な立地での能力増強を行い、グローバルな需要拡大に対応すると共に、競争優位性の一層の強化に努めていきます。
  • コンパウンド製品については、地産地消型能力増強をタイムリーに行い、顧客に密着したグローバルな供給体制を強化していきます。
2018年度計画

自動車生産台数の増加、ICT関連市場の成長を捉え、主要製品の販売は堅調に拡大する見通しです。原料価格の高騰などのリスクはあるものの、販売数量拡大により、2017年度に引き続き2018年度も増益を見込んでいます。既存事業では需要拡大に対応した適切なタイミングでの能力増強を計画しており、グローバルな供給網を強化します。また、長期成長に向けたモビリティ事業戦略の実行に向け、新製品開発の加速と新事業創出を推進します。

戦略製品ラインナップ

市場トレンドから見る顧客ニーズ
ニーズ別戦略製品ラインナップ

自動車に使われる樹脂の重量は総重量の10%の100kg程度。3万点の部品のうち70%に相当します。三井化学グループの得意とする高機能樹脂やコンパウンド製品で、様々な社会ニーズに応えています。

1車載カメラ
レンズ材

アペル®
  • 小型化
  • 安全・安心
  • 軽量化
電動化・自動化軽量化

世界No.2
アジアNo.1

2バンパー材

PPコンパウンド
プライムポリプロ®
タフマー®
  • 軽量化
  • 耐衝撃性
  • 意匠性
軽量化

3外装材料

ガラス繊維強化材料
炭素繊維強化材料 等
モストロン®-L※1
  • 軽量化
  • 燃費向上
軽量化

世界No.1

4燃料タンク

接着性ポリオレフィン
アドマー®
  • 軽量化
  • 設計自由度の向上
軽量化快適安全性

5金属樹脂一体成形部材

ポリメタック®※2
  • 軽量化・小型化
  • 省工程化・組立コスト削減
  • 意匠性向上
軽量化快適安全性

世界No.3
アジアNo.2

6内装表皮

熱可塑性エラストマー
ミラストマー®
  • 低密度・軽量化
  • 意匠性
  • リサイクル可能
軽量化快適安全性

アジアNo.2

7ドアシール材

エチレン・プロピレンゴム
三井EPT
  • 加工しやすい
  • 耐候性・耐熱性
  • 吸音性・遮音性
快適安全性

8ギア油添加剤

液状ポリオレフィン
オリゴマー
ルーカント®
  • 燃費向上
  • 長寿命化
燃費向上

9エンジン周辺部品

アーレン®
  • 耐熱性
  • 燃費向上
燃費向上

※1バックドア、ボンネット内側パネル等

※22020年の実用化を目指す。射出一体成形により、ねじ止めや溶接工程不要。アルミ+PP樹脂で、金属部品と同強度で1/2の軽量化を実現。

バリューチェーン
バリューチェーン

当社グループが有する様々な素材・部材と金型技術・開発支援力を生かし、実際のカタチでソリューションを提案することで、顧客価値・消費者価値を実現していきます。

TOPICS - 世界No.1を目指す~PPコンパウンド事業のさらなる拡大

当社グループの自動車材PPコンパウンド事業は、世界シェア2位、アジア1位を誇っています。また、米国自動車メーカー向けにも高い評価と実績を築き、北米内でも既に約3割のシェアを有しています。PPコンパウンドは、PPだけでは実現できない性能を付与するために、他の樹脂や添加剤などを混練・複合化した材料です。当社グループは、得意とする材料設計技術や独自樹脂の配合等により、様々な顧客ニーズに応える高品質な製品を提供し高い評価を得てきました。世界で8つの生産拠点と5つの研究拠点を有し、自動車メーカーのグローバル戦略にスピーディに対応できる体制を構築しています。今般、欧州での事業拡大が見込まれることに伴い、オランダに欧州初の自社生産拠点を設立し、2020年度に営業運転を開始することといたしました。今後も、需要拡大や新たなシェアの獲得にあわせて逐次生産能力の増強を進め、成長市場を確実にとらえてさらなる事業強化を図ります。

2020年度生産能力1,080Kt/年体制を目指す

TOPICS - 開発支援企業の
ARRK
をグループ化

三井化学グループは、グローバルにソリューション提案力を強化するため2018年1月にグローバル開発支援企業である(株)アークの株式を取得しました。これにより、相互の顧客ネットワーク、機能、技術を活用し、顧客起点による課題解決型事業を拡大していきます。

ソリューション提案力強化に向けた取り組み
  • トータルソリューション機能を活用し、商品の樹脂化促進による材料事業拡大
  • 材料まで踏み込んだ高付加価値な開発支援サービスの支援
  • 両社顧客ネットワークとグローバル拠点活用による両社事業拡大
  • 相互拠点を活用した金型・試作事業拡大
海外20拠点、欧州を中心にグローバルに展開

Mobility領域のBlue Value®、Rose Value 製品の紹介

Blue Value 環境貢献価値
詳しくはこちら
Rose Value QOL向上貢献価値
詳しくはこちら
Blue Value

自動車バンパー・インパネ用材料

PPコンパウンド

  • CO2を減らす
  • 資源を守る

塗装工程が不要で13%の温室効果ガスを削減。

Blue Value

燃料タンク用接着性樹脂

アドマー®

  • CO2を減らす

金属製タンクの樹脂化によって10~30%軽量化。

Blue Value

自動車バンパー・インパネ用材料

タフマー®

  • CO2を減らす

生産性を向上させる触媒(化学反応を促進)を使用することで製造エネルギーを削減。

Blue Value

自動車用潤滑油添加剤

ルーカント®

  • CO2を減らす

潤滑油の粘度の温度依存性を小さくして、適切な粘度を維持することで省燃費に貢献。