Mitsui Chemicals

エクセレックス®

低分子量ポリオレフィン

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主な用途

成形助剤、土木、インキ、塗料用添加剤

用途分類
特性分類

流動性 低環境負荷 添加剤 耐摩擦性 成形加工性

  • 基本情報
  • 特性詳細
  • 用途詳細

概要

エクセレックスは、メタロセン触媒で製造された分子量分布・組成分布が狭いオレフィンオリゴマーです。従来の触媒では実現できなかった、べたつきの原因となる低軟化点成分や、成形品表面にブリードアウトして外観や接着性に影響する低分子量成分が低減されております。ポリエチレンやポリプロピレンなどの原料をボトルやフィルムなどに加工する時に、1~2%加えるだけで生産速度を上げても焼け焦げが発生しにくくなります。また、不良率低減に有効であり、生産性を高める成形助剤として使用されます。
最近はその特性を生かし、樹脂の流動性や滑性を向上させ、押出し機・射出機の節電や省エネルギーを実現する添加剤として注目されています。

エクセレックスの省エネルギー効果

  • 成形加工温度の低減(節電効果)
  • トルクの低下(生産時間の短縮、増産)
  • 焼け焦げ低減(歩留まり向上)

エクセレックスは生産性の向上やコストダウンに役立つ多用途の省エネルギー添加剤です。

特性

成形加工性

エクセレックスは、低融点かつ低分子量のポリオレフィンであるため、成形材料にドライブレンドして成形に用いると、成形材料よりも先に溶融します。また、エクセレックスは表面張力が小さいため、溶融した後は成形材料のペレット表面を濡らして包みます。

耐摩擦性

形成されたエクセレックスの極薄い層は、内部滑材や外部滑材として作用してペレットとスクリューやシリンダーあるいはペレット間の摩擦を低減します。

銘柄

  分子量 密度 酸価 融点 軟化点 針入度 溶融粘度 用途
  Mv kg/m3 mgKOH/g dmm mPa·s  
07500 700 950 - 115 120 1 10 インキ添加剤、ホットメルト調整剤
10500 1000 960 - 119 124 1↓ 18 防水シール用添加剤
20700 2000 970 - 124 129 1↓ 84 インキ・塗料添加剤
40800 4000 980 - 128 135 1↓ 750 インキ・塗料添加剤
成形助剤
30200B 2900 913 - 102 104.5 6 265 顔料分散剤
成形助剤
30050B 2700 907 - 91 99 7 260 顔料分散剤
成形助剤
15341PA 1700 931 14 89 109 3 65 土木用添加剤

製品概要のご紹介

特性

エクセレックスの期待効果

成形材料に少量ドライブレンドすることで、押出機のトルクが低減し、加工速度アップ、樹脂温度低下、焼焦げ低減および樹脂切替時間短縮などの効果を実現可能です。

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エクセレックスの特長

エクセレックスはメタロセン触媒で製造された、分子量分布、組成分布が狭いオレフィンオリゴマーです。従来触媒では実現できなかった、べたつきの原因となる低軟化点成分や成形品表面にブリードアウトして外観や接着性に影響する低分子量成分がカットされており、安心してお使いいただけます。

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エクセレックスによる成形加工性改良の仕組み

エクセレックスは低融点かつ低分子量のポリオレフィンであるため、成形材料にドライブレンドして成形に用いると成形材料よりも先に溶融します。また、エクセレックスは表面張力が小さいため、溶融した後は成形材料のペレット表面を濡らして包みます。そのようにして形成されたエクセレックスの極薄い層は内部滑材や外部滑材として作用してペレットとスクリューやシリンダーあるいはペレット間の摩擦を減らし、効果的に成形機の負荷を低減します。

エクセレックス添加による代表的な効果

滑材効果により成形機の負荷(トルク)を低減できるため、トルクレベルを維持したままスクリュー回転数を高くすることが可能になり、吐出量を増やすことが可能になります。

滑材効果により成形機内での異常な発熱を抑制することが可能になり、メヤニや焼焦げ等の異物による不良品発生を減らすことが可能になります。

滑材効果によるデッドゾーン減少や顔料,フィラー表面に対する濡れ性が良好なことによる色替え(色抜き)性向上により色替え時間短縮と廃棄樹脂量の削減が可能になります。

PPシート成形での効果 (トルクと樹脂圧の低下)
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→トルクと樹脂圧の低下により押出量が20%以上増加

HDPEインフレーションフィルム成形での効果 (トルク低下と押出し量アップ)
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→押出量16%アップ、フィルムロスなし
フィルム強度、ヒートシール性、印刷性に影響なし

PPブロー成形での効果 (樹脂温度低下と冷却サイクル短縮)
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→成形速度13%アップ

HDPEブロー成形での効果 (樹脂温度低下と冷却サイクル短縮)
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→成形速度6%アップ

エクセレックス添加によって物性に悪影響が無い仕組み

エクセレックスはメタロセン触媒の特長であるコモノマー組成の自由度を活かして広い組成バリエーションを持っており、成形材料と相容性に優れる銘柄を選ぶことで物性低下を抑え、成形加工性を向上することが可能です。

エクセレックスは添加量が1~3%とわずかで効果が上がるため、成形品物性への影響は僅かです。

また、エクセレックスは組成分布が狭く超低分子量成分が少ないため、従来ワックスに対し低ブリードアウトです。これにより、成形品の外観、接着性、塗装性、印刷性などへの影響は、僅かです。

成形体物性への影響 (引張降伏応力、高速面衝撃強度)
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成形体物性への影響 (ブリードアウト性)
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→ 従来ワックスに対し、低ブリードアウトです

成形体物性への影響 (ヒートシール性)
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→ヒートシール強度は無添加と同等です

成形体物性への影響 (ラミネート性)
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→ラミネーションの剥離強度は無添加と同等です

成形体物性への影響 (ラミネート性)

→ラミネーションの剥離強度は無添加と同等です

エクセレックスによるトルク低減の機構

エクセレックスによる色抜きの機構

用途

フィルム成形、シート成形、ブロー成形、射出成形、押出成形など  

 

事例

成形助剤としての使用事例
(1) PPの押出成形(厚み0.5mmのシート)
エクセレックス30200BTを3%添加することで、押出量が20kg/hから40kg/hに大幅アップしました。
(2) PPの押出成形(厚み0.5mmのシート)
エクセレックス30200BTを3%添加することで、シリンダー設定温度を230°Cから210°Cに下げることができ、焼け焦げを減らすことができました。
(3) EVAとLDPEのブレンド品の押出成形(厚み0.5mmのシート)
エクセレックス30200BTを2%添加することで、押出量が350kg/hから430kg/hへとアップしました。
(4)L-LDPEのインフレーション成形
エクセレックス30200BTを2%添加することで、スクリュー回転数を20%上げることができ、押出量が31kg/hから38kg/hにアップしました。
(5) 二軸延伸PPフィルム
エクセレックス30200BTを1%添加することで、スクリュー回転数を51rpmから62rpmへアップし、押出量が20%アップしました。
(6)HDPEのブロー成形(20Lポリタンク)
エクセレックス40800Tを1%添加することで、シリンダーの設定温度を170°Cから150°Cに下げることができ、冷却時間を90秒から75秒に短縮できたことで生産性が20%アップしました。
(7)PPのブロー成形(1.5Lボトル)
エクセレックス30200BTを2%添加することで、シリンダー設定温度を190°Cから170°Cに下げることができ、冷却時間を25秒から22秒に短縮することで、生産速度が144個/hから164個/hに14%アップしました。
(8)HDPEの射出成形(ボトルキャップ)
エクセレックス30200BTを3%添加することで、シリンダー設定温度を200°Cから180°Cに下げることができ、焼け焦げが低減できました。
エクセレックス成形助剤採用事例
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事例のご紹介

製品に関するお問い合わせ

コーティング・機能材事業部
TEL03-6253-3559
FAX03-6253-4222