Mitsui Chemicals

フード&パッケージング事業本部

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三井化学グループの総合力を結集し、
食料増産、フードロス削減、食の安全・安心といった
社会課題の解決に寄与する事業展開を推し進めてまいります。

事業ビジョン

社会課題・ニーズ

世界の爆発的な人口増加に伴い、食料問題が深刻化し、農作物の安定生産やフードロス・廃棄への対応が迫られ、さらに、食の安全・安心や環境負荷低減等が喫緊の社会課題となっています。

事業ビジョン

グループ内外資源の最大活用を通じて、次世代パイプラインの創出基盤を構築し、海外展開を含む新規事業領域の拡大を加速することにより、三井化学グループ全体の持続的成長を担います。

環境分析・戦略課題

機会・リスク

Chance / Risk

  • 環境対応ニーズの高まり
  • 長期的な人口増加による食料増産やフードロス削減ニーズ
  • アジアの生活水準向上、食品加工業の発展に伴う、包装材需要拡大
  • 日本国内需要の縮小、中国、新興国経済の不透明感

強み

Strength

  • 高機能製品ラインナップ
  • 新規材料を設計・創出する研究開発力
  • パートナー企業との協業による開発力
  • 有力顧客との良好な関係

チャレンジ

Challenge

  • マーケットイン体制の確立による、グローバル市場開拓強化
  • 高付加価値市場への重点化
  • 高機能製品の開発、投入
  • 次世代コア製品の育成

主要製品

コーティング・機能材

ウレタン樹脂(タケネート®、タケラック®)、オレフィン樹脂、包装用接着剤、塗料用原料樹脂、表示デバイス用封止剤

包装用フィルム

二軸延伸ポリプロピレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(T.U.X®

産業用フィルム・シート

半導体・電子部品製造工程用フィルム(イクロステープ)、発泡シート、太陽電池用封止シート(ソーラーエース、ソーラーエバ

農業化学品

殺虫剤、殺菌剤、除草剤、生活環境用薬剤、ペット用薬原料

事業部と取扱製品

三井化学東セロ(株)

取り扱い製品
包装フィルム事業部
  • L-LDPEフィルム T.U.X®
  • イージーオープンフィルム CMPS®、T.A.F.®、ABF
産業用フィルム・シート事業部
  • 半導体製造工程用テープ イクロステープ
  • シリコーンコート離型フィルム セパレーターSP-PET
  • 太陽電池用封止シート ソーラーエース、ソーラーエバ
  • PP3倍発泡シート パロニア®

三井化学アグロ(株)

取り扱い製品

企画管理部

取り扱い製品

2017年度の概況

機能性フィルム・シートにおいて、堅調な需要を捉えて販売数量を拡大しました。とりわけ、半導体製造工程用の保護テープとして世界トップシェアを有する「イクロステープ」では、世界的な需要地である台湾において、製造販売の新たな拠点となる子会社を設立しました。
農薬においては、BASFやバイエルといった欧州大手企業と新規製品における提携を決定し、農薬事業のグローバル展開を加速しました。

主力製品の市場成長率

農薬
  シェア 市場成長率
世界 - 2.6%
アジア - 3.8%
日本 10% 0.7%

2016-2021年度

T.U.X® 高機能シーラント用
  シェア 市場成長率
日本 1位 1~2%

2017年度

営業利益増減

営業利益増減

199億円(前年比△7億円)
数量差  +39億円

  • コーティング・機能材、機能性フィルム・シート、および農薬の販売堅調

交易条件  △21億円

  • 原料価格上昇等による交易条件悪化

固定費他  △25億円

  • 研究開発費等の資源投入

売上高事業別比率

売上高事業別比率

売上高地域別比率

売上高地域別比率

売上高・営業利益推移(億円)

売上高・営業利益推移(億円)

2025年度の目標

営業利益400億円 + 新事業

貢献すべき社会課題を「食料増産」「フードロス・廃棄削減」「食の安全・安心」「環境負荷低減」と定め、高成長・高付加価値市場に重点を置くと共に、アジアを中心とした拡大する海外需要を獲得し、事業拡大を図ります。また、次の成長に向けて、各事業部門が連携してコア製品を育成していきます。

成長戦略
  • 農業化学品分野では、新規5原体による自力成長の継続、研究開発の強化、海外事業基盤の強化に取り組んでいきます。
  • コーティング・機能材分野では、新製品・新銘柄の確実な実需化、海外展開加速により各製品クラスターの規模拡大を図っていきます。
  • 機能性フィルム・シート分野では、包装用フィルムの海外展開加速、産業用フィルムの規模拡大を図っていきます。
  • 食品包装事業の成長加速のため、食品品質保持向けのソリューション事業を立ち上げ、全社の包装材料事業拡大を加速していきます。
投資戦略
  • 農業化学品分野では、新規5原体の設備投資を確実に推し進め、さらなる成長加速を目指していきます。
  • 機能性フィルム・シート分野では、包装用フィルムの事業基盤強化、産業用フィルムの規模拡大に向けた設備投資を積極的に推し進めていきます。
2018年度計画

2018年度は、原料価格上昇によるリスクはあるものの、堅調な国内需要と海外展開の拡大を背景とした拡販により、安定した収益基盤を確保できる見通しです。特殊イソシアネート製品群、高機能包装材料、殺菌剤・殺虫剤の拡販の他、アジア市場を中心にマーケティングを推進し、拡販を図ります。

戦略製品ラインナップ

農業化学品
食料安定確保に貢献する高機能農薬

世界的な人口増加や新興国の経済発展を背景とした農産物需要の増大から、中長期的には農業生産が引き続き伸長するものと考えられます。
当社グループの三井化学アグロ(株)は、作物の生産性向上に貢献する農薬製品を現地ニーズに即して市場投入するため、アジア地域を中心に、海外提携先との連携を強化して事業基盤整備を積極的に進めています。殺虫剤ジノテフラン等の既存原体は、提携先やパートナーの知見を活かして農薬製品の開発を実施し、登録国の拡大・上市を加速しています。
また、新規原体については、2015年に殺菌剤トルプロカルブを上市、2019年以降には、除草剤シクロピリモレート、殺虫剤ブロフラニリド、殺菌剤キノフメリンの上市を計画しています。世界的な需要に向けて、ブロフラニリドおよびキノフメリンは、それぞれ世界大手メーカーと提携に関する契約を締結して、開発を加速しています。
分子設計、有機合成、生物評価の長年の実績に基づいた高度な農薬創製技術を有する三井化学アグロ(株)は、これからも独自性の高い新規原体の創製と農薬製品の開発を継続することで、グローバルに存在感のある研究開発型の農業化学品メーカーとして食料の安定確保に貢献していきます。

殺虫剤 ブロフラニリド

BASFと長期商業化契約を締結

2017年、BASFと長期商業化契約を締結しました。
今後、両社の強みを活かし、日本・アジア・欧米を中心としてグローバル展開を加速すると共に、世界の食料生産・生活環境の向上に貢献していきます。

適用対象: 葉菜類、果菜類や、住宅地等での害虫駆除
対象害虫: 農作物で問題となる多くの害虫、生活環境で問題となる害虫等
BASFと長期商業化契約を締結
殺菌剤 キノフメリン

バイエルとグローバルライセンス契約を締結

2018年、バイエルと殺菌剤であるキノフメリンのグローバル開発・マーケティングに関するライセンス契約を締結しました。これにより、アジア、欧米、南米等への海外事業の展開を加速し、世界の食料生産向上に貢献していきます。

適用対象: 果樹類、果菜類、ナタネ等の病害防除
対象病害: 黒星病、灰色かび病、いもち病、炭疽病等
バイエルとグローバルライセンス契約を締結
コーティング・機能材
特殊イソシアネート製品の拡大

高機能包装材料に用いられるタケネート®、タケラック®、ケミパール®等のコーティング・機能材は、消費者の様々なニーズにきめ細かく対応するため、数多くの製品ラインナップを持ち、幅広い用途展開を進めています。当社グループが世界で初めて開発したオンリーワンの特殊イソシアネートFORTIMO®およびSTABiO®、そして、高機能製品としての市場認知度も高いXDI(メタ-キシリレンジイソシアネート)、を含めた特殊イソシアネートの品揃えと、これらを用いた誘導体製品の幅広い用途展開により、新たな顧客価値を創造し、コーティング・機能材事業のさらなる強化・拡大を推進しています。

特殊イソシアネート製品の拡大
機能性フィルム・シート(包装用フィルム分野)
食品包装材の高機能化・アジア展開

生活水準向上や食品加工輸出基地としての発展に伴い、アジアの包装材料市場は大きな成長が見込まれています。当社グループは、他社に先駆け、高機能シーラントフィルムT.U.X®と、その原料でありアジアで約60%のシェアを誇るエボリュー®、そして消費者のニーズにきめ細かく対応する異種材料の接着材料タケネート®、タケラック®、アドマー®等の生産拠点を有しています。組織横断的なマーケティングとテクニカルサポートで、アジア展開を推進しています。

機能性フィルム・シート(産業用フィルム・シート分野)
「イクロステープ」の事業拡大

 イクロステープは半導体製造後工程における、シリコンウェハ裏面研削時の表面保護テープです。主要競合メーカーの中で唯一の樹脂製造・加工メーカーであり、樹脂設計・製膜加工技術での差別化により世界トップシェアを有しています。

<新工場設立>

高い市場成長・需要拡大に対応するため、最大の需要地である台湾に新工場を設立します。供給能力を1.5倍に拡大、安定供給体制を構築し、さらなる事業拡大を目指します。

用途別半導体市場動向

用途別半導体市場動向

出典:IBS(International Business Strategies)

イクロステープ世界シェア推移

イクロステープ™世界シェア推移

当社調べ

イクロステープ™
バリューチェーン
バリューチェーン

サプライチェーンの各段階におけるニーズに対応し、また、最終消費者や最終製品に必要とされる機能やニーズに応える製品・サービス、新たな機能価値を提供していきます。

TOPICS - 2040年までにマラリア被害ゼロを目指す“ZERO by 40”

三井化学グループは、2018年に世界農薬大手のBASF、バイエル、住友化学、シンジェンタと共に、ビル&メリンダ・ゲイツ財団とInnovative Vector Control Consortiumの支援を得た取り組みとして、2040年までにマラリアを撲滅するための革新的な製品の研究、開発、供給を支援する共同声明を発表しました。長年培ってきた有機合成技術を用い、持続的な開発目標(SDGs)に掲げられているマラリアの感染撲滅という社会課題の解決に貢献していきます。

2040年までにマラリア被害ゼロを目指す“ZERO by 40”

TOPICS - 鮮度保持袋(スパッシュ®

スパッシュ®は、青果物等の呼吸から発生する水分等を保持し、包装袋の内部を清浄に保つことで鮮度低下や腐敗等を抑制する効果を発揮する鮮度保持機能を付与した包装用フィルムです。
青果物全般に使用可能で、流通・店頭用のみならず、家庭用の規格袋など幅広い用途で採用されており、フードロス削減への貢献を評価され「第3回もったいない大賞」において「農林水産大臣賞」を受賞しています。

鮮度保持袋(スパッシュ®)

Food & Packaging領域のBlue Value®、Rose Value 製品の紹介

Blue Value 環境貢献価値
詳しくはこちら
Rose Value QOL向上貢献価値
詳しくはこちら
Rose Value

鮮度保持フィルム

スパッシュ®

  • 食料問題への対応

青果物のしおれや変色を抑え、フードロスの低減に貢献。

Rose Value

殺虫剤

トレボン®

  • 食料問題への対応

農作物の安定生産、食料増産に貢献。

Blue Value

食品包装用白色フィルム

エコネージュ®

  • CO2を減らす
  • 資源を守る

空気層に光を乱反射させて白色性を発現。
白色印刷が不要で、樹脂使用量も20~30%削減。

Blue ValueRose Value

シーラントフィルム

T.U.X®

  • CO2を減らす
  • 資源を守る
  • 食料問題への対応

ヒートシール温度の低温化で省エネを実現、フィルム強度向上により樹脂使用量も削減。優れたシール性と耐衝撃性で食品の製造・流通工程におけるフードロスを低減。