最良の視界品質QOVをすべての人に。

クリアな視界と満足できる視力を発揮させながら、一生涯目の健康を保ち続けるためには、個々人それぞれ時に応じた異なるケアが望まれます。
三井化学は、革新的なメガネレンズ材料と新技術を通じて、メガネを必要とするすべての人に、最良の視界品質QOVをお届けしていきたいと願っています。
ライフスタイルも価値観もますます多様化するいまの時代、私たちはつねに高い目線から社会課題を捉え、不断の研究開発に取り組みます。

※QOV(Quality of View)とは、視力の最適化や快適な見え方、目の健康管理、病気予防など目にかかわる生活の質、満足度の尺度です。

目は、いつも脅威にさらされている

社会の情報化が加速度的に進む現代、目を使う環境は、かつてないほど過酷になっているといえます。
日光に含まれる紫外線や高エネルギー可視光線(HEV light)、その他さまざまな波長の可視光線に加え、PCやスマートフォンの長時間の使用などが、眼精疲労やそれに伴う体調不良、さらには目の病気などを引き起こしている可能性があります。
こうした目にまつわるトラブルの要因は視力の矯正不良や、まぶしさ、特定の光波長の影響などのほか、全身疾患に伴うもの・心因性のもの・環境によるものなど、非常に多岐にわたります。

「見える」ではなく「見る」ために

ひと口に視力といっても、さまざまな分類があります。
目と対象物が静止している場合の「静止視力」に対し、動いている物体を視線を外さずに持続して識別する「動体視力」や遠近感や立体感を正しく把握する能力「深視力」があり、運転免許証の試験や更新での視力検査で行なわれる場合もあります。
また、5m以上の遠くを見る「遠見視力」だけでなく、約30cm内の近くを見る「近見視力」も重要です。老眼の場合には、遠見視力の良し悪しに関わらず近見視力が不良となって起こります。
このような観点から総合的に視力を把握し、目的に応じた最適な視界品質を追求する必要があります。

目の不具合は予防できる

メガネのせいかも?
「眼精疲労」

眼精疲労の発生する原因の多くは、度の合わないメガネを使用していたり、長時間にわたる作業などで目を酷使していた場合などです。最近は、特にパソコンやスマートフォンなどを使用する機会が増えたため、これが原因の眼精疲労が増えています。
また太陽光に含まれる紫外線は皮膚だけでなく目からも吸収され眼精疲労の原因になると言われていますし、室内においても、照明のまぶしさや大きさなどによって疲労の原因になる場合があるようです。
対策は、生活習慣を見直して目の使い過ぎや栄養不足に注意すること。そして、視力を正しく把握し、作業距離や使い道にあったレンズを選ぶことなどがあげられます。


近くの文字が見えにくくなる
「老眼」

私たちの目は、遠くを見たり近くを見たり、自由にピントを調節する力があります。これが40歳代くらいから徐々に衰えて、近くのものが見えにくくなります。
これは誰にでも起こりうる目の老化で、放置しても深刻な目の病気になることはありません。ただし、見えづらい状態で無理に近距離での作業を行ったりしていれば眼精疲労につながるでしょう。老眼の進行に応じたメガネレンズ選びによって、目の負担軽減が可能になります。


目の不調は、
こんな病気の可能性も

見えにくさや眼精疲労は、次のような眼病から現れることもあり注意が必要です。症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。

加齢黄斑変性

ものを見るのに重要な働きをしているのが網膜の中心にある黄斑です。この黄斑が加齢とともにダメージを受けて変化し、視界の中心部がゆがんだり、暗くなったり、色が分からなくなったりします。

緑内障

眼圧が高くなることによって視神経に障害が起こり、見えない場所(暗点)が出現したり視野が狭くなる病気です。

白内障

水晶体が白く濁ることで、光が散乱し、かすんだり、物が二重に見えたり、まぶしく見えるなどの症状が現れます。進行すれば視力が低下し、眼鏡でも矯正できなくなります。

目の健康を維持するための年代別アドバイス

キッズ

小児期に近視が強度になると、将来、黄斑変性症、緑内障、網膜剥離などが起こるリスクが高くなります。読書や書字の際に正しい姿勢で十分な視距離をとること、晴天時に屋外活動をすることが、近視進行を遅らせるうえで有効であると考えられています。

アダルト

アウトドアでの活動を好むことの多い年代には、太陽光中のさまざまな波長の光線が大きな影響を及ぼします。紫外線だけでなく目に見える光線の中にも、長期的には加齢黄斑変性症の原因となる可能性のある光があります。広範囲の有害な光線をカットするメガネをファッションとして楽しみながら、アイヘルスケアを習慣づけましょう。

ミドル

40歳代くらいから徐々に老眼が進みますが、見えにくいままで無理に見ていると、余計に目に負担がかかります。ふだん用、デスクワーク用、レジャー用とで数本のメガネを使い分けたり、遠近の度が入った累進焦点レンズのメガネを使うなど、一人ひとりの状態に合う矯正を行って、負担をできるだけ和らげることが大切です。

シニア

白内障や加齢黄斑変性症などの目の病気が身近に感じられることの多い世代。年齢を重ねてもよりよい視界を楽しむため、まぶしさをカットしたりコントラストを上げることのできるメガネレンズを利用するといいでしょう。

ここまでできる、高性能・高機能メガネレンズ

有害な光だけをカットする

紫外線は短期的には角膜炎、長期的には白内障の原因となると言われています*1。また目に見える光線の中にも、ブルーライトなど有害な波長の光線があるといわれます。
レンズ材料には特定の波長の光だけをカットできる波長制御技術を用いたものがあり、「UV+420cut™」はその好例です。クリアなレンズで、長期的に加齢黄斑変性症の原因となる可能性のある*2高エネルギー可視光線(HEV light)をカットできます。

*1 Protection for the naked eye. 2015 UV protection report. The vision council.

*2 Wu, J.; Seregard, S.; Algvere, P.V. Photochemical damgage of the retina. Surv Ophthalmol 2006, 51, 461-481. / Jarrett, S.G.; Boulton, M.E. Consequences of oxidative stress in age-related macular degeneration. Mol Aspects Med 2012, 33, 399-417.

UV+420cut™スペシャルサイト

紫外線量に合わせて自動調光する

紫外線量によって光の透過率が変わる調光レンズは、日差しの強い屋外ではサングラスのように濃い色に、室内では褪色してクリアになり、有害な紫外線をカットしながら快適な視界を保ちます。
普及しているレンズには調光コーティングしたタイプもありますが、レンズ基材そのものに調光性色素を含有させたインマスタイプの「SunSensors™」ならキズによる調光性能の劣化が避けられ、褪色スピードにも優れています。


まぶしさを抑え、見やすい視界にする

特定の波長のまぶしい光を選択的にブロックする波長制御技術を用いたレンズ「NeoContrast™」は対象をはっきりくっきり、色鮮やかに見えるようにします。日中の強い陽射し、夜間運転時のまぶしい光も軽減し快適な日常をつくります。


周辺視野をにじませない

レンズの度数が上がれば上がるほど、レンズ周辺部にプリズム効果によって現れる赤や青のにじみが気になる場合があります。レンズの材料によってにじみ具合は大きく異なり、これを確かめるには色収差を示す「アッベ」が指標となります。
屈折率1.60のMR-8™はアッベ数が高く、アクリルレンズやポリカーボネートレンズなどに比べ、にじみ防止に大きな効果を発揮します。

三井化学のビジョンケア材料

ビジョンケア材料事業

三井化学のビジョンケア材料事業では、低屈折率から高屈折率まで、幅広くプラスチックメガネレンズ材料を展開。さらにその材料をベースにメガネレンズに新たな機能を付与する新技術の開発に取り組みメガネレンズの可能性を追求しています。
また、ハードコートや防曇コートなど高品質コーティング材料の開発や生産を展開し、メガネレンズのみならずさまざまな業界の幅広い用途に革新的なソリューションを提供しています。

社会課題・ニーズ

先進国の少子・高齢化や新興国の経済成長に伴い「健康」への関心が増大しています。顧客価値も多様化し、個々人の志向やニーズが高まり、また、さまざまなライフステージに応じたケアが求められるようになってきています。

事業ビジョン

三井化学のビジョンケア材料事業では、単に視力矯正用レンズ材料を開発・提供するだけではなく、多様なニーズに対して総合的なソリューションを提案していくことを目指しています。メガネレンズ製造・品質を実現する化学合成技術に加え、光波長制御技術、調光技術、偏光技術などの高機能化技術を駆使して“健康”や“快適さ”などの社会ニーズに応え、レンズ材料の可能性を広げます。
そして視界品質QOVの向上に資する新製品をケミカルイノベーションにより上市・育成し、メガネレンズ市場の顧客価値の向上につなげていきます。