Mitsui Chemicals

環境保全

生物多様性

生物多様性の保全に関する基本的な考え方

①自然と生物多様性の恵みに感謝し、環境保全が世界的に重要な課題であることを認識し、事業活動を行います。

②環境に配慮した材、製品、サービスの提供を通じて生物多様性保全に配慮し、広く社会に貢献します。

③生物多様性に関する国際的な取り決めを遵守します。

④国内外の地域、社内外の関係者と連携してサプライチェーンにおける影響に配慮し、生物多様性の保全に努めます。

⑤生物多様性の保全に向けて、ステークホルダーからも信頼される、社員による社会貢献活動を推進してまいります。

三井化学グループは、製造・提供する製品のライフサイクル全体における、地球環境および生態系への悪影響の最小化を目指しています。
化学製品の製造では、電気・熱等のエネルギー消費によるGHG排出、製造での加熱・冷却・洗浄による水資源消費、排水からの水質汚染により、大気・水・土壌を介して生物多様性に影響を与える可能性があります。また、化学製品のライフサイクルの製造・使用・廃棄ステージでは、有害性のある化学物質および分解物の環境排出により、生物種の減少につながる可能性があります。
当社グループは、特に化学物質管理、GHG排出削減、水資源管理(排水の水質、取水量・排水量)、大気放出物質管理を確実に行うことが、生物多様性の保全につながると考えています。また、環境貢献価値の高い製品・サービスを拡大することが製品のライフサイクルの各ステージにおける環境負荷低減に貢献し、生物多様性の保全につながると考えています。

生物多様性の保全に関する基本的な考え方①に向けた取り組み

当社グループの生産活動と事業活動における環境負荷を減らすことが、生物多様性の保全につながると考え、化学物質管理、GHG排出削減、水資源管理などに取り組んでいます。
2017年度は、本体工場およびレスポンシブル・ケア支援対象関係会社の生産拠点周辺の生態系の調査を実施しました。調査にはIBATを使用し、各生産拠点から半径3km以内に自然保護地域(世界自然遺産、IUCNカテゴリーI, II, III、ラムサール条約湿地)がないことを確認しました。

IBAT:
Integrated Biodiversity Assessment Tool。バードライフ・インターナショナル、コンサベーション・インターナショナル、IUCN(国際自然保護連合)、UNEP(国連環境計画)、WCMC(国際自然保全モニタリングセンター)との連盟で開発された、自然保護に関する基礎データや最新情報にアクセスできるツール。

生物多様性の保全に関する基本的な考え方②に向けた取り組み

当社グループは、環境負荷低減に貢献する製品・サービスの開発に取り組んでいます。環境貢献価値を示す「Blue Value®」を設定し、「CO2を減らす」「資源を守る」「自然と共生する」ことに貢献する製品をBlue Value®製品として認定しています。2025長期経営計画では、KPIのひとつとしてBlue Value®製品の売上高比率を掲げ、生物多様性の保全につながる製品の拡大を目指しています。

生物多様性の保全に関する基本的な考え方③に向けた取り組み

当社グループは、生物多様性条約に基づく各国の規制を遵守しています。

生物多様性の保全に関する基本的な考え方④に向けた取り組み

原材料の調達では購買方針に則り、環境負荷の少ない原材料、取引先の選定に努めています。物流工程では、モーダルシフトや共同物流など、環境負荷低減に取り組んでいます。また、顧客に対しては、製品の安全性情報を提供することで、顧客が製品を適切に取り扱い、環境への影響が最小限となるように努めています。
また、2010年1月22日、日本経済団体連合会(以下、経団連)の「生物多様性宣言推進パートナーズ」に参加しました。これは、当社グループが経団連の「生物多様性宣言」の趣旨に賛同し、宣言・行動指針に則った事業活動を率先して行う意思を表明したものです。

生物多様性の保全に関する基本的な考え方⑤に向けた取り組み

当社グループの各事業所において、生物多様性の保全に向けた環境づくりに取り組んでいます。

本州化学工業 和歌山県の「企業の森」事業に参画

当社の関係会社である本州化学工業は、同社の環境保全活動の一環として和歌山県が推進している森林環境保全を目的とした「企業の森」事業に参画するため、2010年9月7日に和歌山県および日高川町との間で「森林保全・管理協定書」を締結しました。 「企業の森」事業とは、和歌山県・森林組合・企業が一体となり、県内の豊かな自然環境を活用して地域の人々とともに地球環境保全に参画する環境貢献プログラムです。
本州化学工業では2010年11月に植樹祭を開催し、「本州化学の森・日高川」と命名の上、和歌山県日高郡日高川町の森林用地(面積1.32ヘクタール)において同社社員とその家族が約1,500本の広葉樹の植樹を実施しました。2017年7月29日には「本州化学の森・日高川」において、地元で管理をお願いしている紀中森林組合の指導のもと、当社社員33名が下草刈りを行いました。


下草刈りに参加した社員

田んぼの生きもの調査

当社関係会社の三井化学アグロ(MCAG)は自社製品を使用した「田んぼの生きもの調査」を2012年から実施しています。農薬などを製造・販売しているMCAGは、顧客とともに推進している「田んぼの生きもの調査」で、田んぼには多くの生きものが生息していることを確認しながら、農薬の水田の生きものに及ぼす影響を調査し、製品の改善や開発につなげています。また、調査結果をまとめた「鑑定書」を発行することで、自然豊かな水田で作られた米であることを証明し、地域の米の評判にも一役買っています。


活動の様子

調査で観察された生物種(抜粋)

調査で観察された生物種(抜粋)

大牟田工場の保全活動

当社大牟田工場(福岡県)はその広大な敷地に東京ドーム1.2倍(約5.4ヘクタール)の保存樹林を持ち、持続性のある保全活動に取り組んでいます。2009年には自然環境の保全を重要な課題のひとつと位置づける大牟田市からの要請により、敷地内(高取山南側)の樹木森林の自然環境調査に協力しました。大牟田市自然環境調査研究会による調査では、当工場管理の樹木森林に、希少植物・生物などが生息していることが判明し、『大牟田市自然環境調査報告書』としてまとめられました。


高取山から新大牟田駅を望む

調査で確認された希少野生生物(一例)
植物 ハクチョウゲ
イヌカタヒバ
両生類 ニホンアカガエル
昆虫類 ベニツチカメムシ

タイの関係会社でのマングローブ植樹

当社の関係会社のTHAI MITSUI SPECIALTY CHEMICALS CO., LTD.(TMSC)は、2017年12月に生産拠点の近郊にあるチョンブリ県においてマングローブの植樹を行いました。この活動はMangrove Conservation Learning Centerと協働で実施しており、今回が2回目になります。TMSCの従業員約80名が参加し、約1,500本のマングローブを植えました。


マングローブ植樹の様子

環境保全団体への寄付

当社社員の寄付基金「ちびっとワンコイン」から、海や川の環境保全活動を実施している環境NGO一般社団法人JEANに寄付を2015年度から毎年行っています。