研修 訓練

研修

三井化学グループは危険に対する高い感性を持つ人材の育成やグループ全体への安全文化の浸透に向けて、研修など様々な取り組みを実施しています。

安全の日

三井化学は、レゾルシン製造施設爆発火災事故を風化させないために、4月22日を「安全の日」に制定しています。昨年に引き続き2019年度も、臨場感と緊張感を共有することを目的として、社長による安全訓話の模様を計6拠点に同時中継し、「安全はすべてに優先することを、心に刻んで行動する」ことを全員で誓い合いました。また拠点ごとに、安全講演会等を開催しました。本社の式典には社長をはじめ、副社長、本社在勤役員が出席しました。また、専務執行役員(CTO)が岩国大竹工場、常務執行役員(工場担当役員)が大阪工場の式典に参加し、経営陣から従業員に向けて、安全第一を改めて発信しました。

2019年度「安全の日」各拠点での講演会等

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拠点 講演者・演題
三井化学本社※1 東京大学 名誉教授
田村 昌三 氏
これからの産業安全を考える ~経営層の役割と現場力の強化~
市原工場※2 合同会社おもてなし創造カンパニー
矢部 輝夫 氏
みんなで創る安全とおもてなし
茂原分工場※1 新潟大学 准教授ー
東瀬 朗 氏
ミス・トラブル・事故を組織的に防ぐためには ~工場のための安全文化入門~
名古屋工場※2 (災害を想定した机上訓練)
大阪工場※2 AGC(株)千葉工場 環境安全部
南川 忠男 氏
行動特性の評価で事故防止
岩国大竹工場※1 明治大学 名誉教授
向殿 政男 氏
安全確保のためのマネジメント構築と安全文化の醸成
大牟田工場※1 東京工業大学 特任教授
中村 昌允 氏
製造現場の変化を踏まえたこれからの安全管理
袖ヶ浦センター※2 シフト・ブレインジャパン(株)
古橋 麻美 氏
安全行動を行うための脳づくり~ゼロ災害のための脳力アップトレーニング~
北海道三井化学※1 (レゾルシン事故のDVD上映)
下関三井化学※1 安全・環境技術部 技術研修センター
木原 敏秀
レゾルシン事故の振り返りと受け継いでほしい教訓
三井化学SKCポリウレタン
徳山工場※1
(岩国大竹工場から中継)

※1本社での社長による安全訓話の模様を同時中継。

※2後日、本社「安全を誓う式」での社長による安全訓話の動画を配信。

本社「安全を誓う式」社長による安全訓話
本社「安全を誓う式」社長による安全訓話
本社「安全を誓う式」田村先生のご講演
本社「安全を誓う式」田村先生のご講演
本社「安全を誓う式」出席者による指差唱和
本社「安全を誓う式」出席者による指差唱和
岩国大竹工場「安全を誓う式」
岩国大竹工場「安全を誓う式」

危険予知(KY)・指差し呼称

三井化学グループでは、事故・労働災害の撲滅のため、本体工場および国内外の関係会社で危険予知(KY)・指差し呼称の定着化と活性化に向けた取り組みを行っています。

本体工場では、工場ごとに計画、実施、評価、改善を行いレベルアップにつなげています。そのなかでも、危険なことを危険と認識し、それを防ぐ安全行動ができる人材の育成が重要であるとの考えから、各工場においてKY教育を継続して実施しています。
また、KY活動の推進役として各工場にはKY指導員が選任されており、年1回の全体会議を開催しています。会議では各工場の取り組み状況の報告やKY活動を進める上での悩みや疑問に関する意見交換等を行い、情報共有をすることで、自工場のKY活動の参考にしています。

国内外関係会社のKY・指差し呼称についても、安全・環境技術部で継続して研修支援を行っています。関係会社すべてでKY活動、指差し呼称の意義や必要性は理解されており、それを実際の作業に活かし、定着化につなげるよう支援しています。
研修は実作業に即した演習、発表やチーム討議を取り入れ、自分たちの日常の作業を振り返り、より安全行動が取れるよう意識付けをしています。KY・指差し呼称の定着には、特にキーマンが必要であり研修を通じて育成を進めています。

KY研修実績

  受講者数(研修時間 hr/人)
2017年度 2018年度
三井化学 608 (3.5) 963 (3.8)
国内関係会社 411 (3.0) 357 (2.3)
海外関係会社 122 (4.0) 68 (5.0)
1141 1388

ヒヤリハット活動

三井化学の各生産拠点では、作業に伴い各人がヒヤッとしたこと、ハッとしたこと(ヒヤリハット)を摘出し、組織内でそれらの情報を共有する活動を継続して実施しています。 各生産拠点の労働安全衛生マネジメントシステムに則り、それらヒヤリハットの発生原因や予防対策を組織で決めて、関係者に周知啓発し、実作業におけるハード/ソフト対策を立案し実行しています。それら予防対策の実施に際し、必要な資源を継続して確保しています。具体的活動例は以下のとおりです。

岩国大竹工場

大竹製造課では、他職場や他工場の事故・労働災害を参考に、① 階段、床の腐食や踏み抜き懸念箇所、② 窒素雰囲気のまま開放点検等を実施する機器、③ アルキルアルミの取り扱いに由来する火災リスクという化学プラントに特有のヒヤリハット個所やヒヤリハット作業の摘出を課員全員で手分けして行いました。職場の安全衛生委員が、メンバーから提出されたヒヤリハットの中から、危険と考える設備や作業を選択し、月次で班員に周知して災害の未然防止を図っています。また、改善案を提案し現場の安全・安定化につなげています。

大牟田工場

農医薬課では、2014年から課員および運転協力会社員が、特定のプラントを対象に不安全箇所や不安全行動につながる設備や作業の不具合について、班会や協力会社の安全懇談会等で議論・抽出を行いました。作業をなくせないか、作業方法を変えられないか、設備改造で改善できないかという視点で、抽出したひとつひとつの案件を検討し改善を進めています。

小集団活動

三井化学の各工場では、工場の特性を鑑み、生産現場力強化、意識改革・人材育成、職場活性化、業務改善などの課題や困っていることに対して、少人数のグループ単位で活動を行う小集団活動を実施しています。この活動を通じて、一致団結し、工場活性化のボトムアップを図っています。
活動の成果は発表会を通じて工場全体で共有化し、好事例を表彰することでモチベーションアップにつなげています。また、職場の活動の参考にするなど水平展開し、職場および工場全体の活性化とレベルアップを推進しています。代表的な活動例は以下のとおりです。

市原工場

エラストマー1課3EPTプラントでは、自職場で製造する製品の特定銘柄において規格外品が比較的多いことに着目しました。規格外品の低減に向けて、運転員と常勤者が互いに協力し合いながらその原因究明、対策立案、企画検討に取り組み、製造条件の見直しに至りました。その結果、規格外品を大幅に低減させることに成功し、当初目標としていた年間1千万円以上のコストダウン・収益向上を達成することができました。

大阪工場

ポリプロピレン課では、運転員の目線(気づき)によるコスト削減活動を展開しています。例えば、特定箇所における蒸気配管のドレントラップ不具合と修理が複数回続いたことを運転員が不思議に思い、その原因究明と改善策を検討しました。関係部署の協力を得て、ドレントラップの型式を変更することで不具合の発生が収まり、その結果、蒸気使用量の削減につなげることができました。

MCOS(エムシー・オペレーションサポート)

2018年6月14日に大牟田工場で第12回MCOS全社小集団発表会を開催しました。MCOSとは、三井化学の生産支援の機能分社関係会社であり、主に本体工場構内で防災警備、充填包装、運転・運転補助業務を担当しています。三井化学から生産・技術本部長、大牟田工場長他関係者が出席し、全国各事業所から選抜された代表11チームが想いのこもった成果発表を実施しました。生産・技術本部長が「分かりやすい発表、真に本気で取り組む活動は感動を呼びます。三井化学グループ全体として現場競争力を鍛え上げていきましょう。」と激励しました。今後の各工場の生産現場力強化、コスト競争力強化へのますますの貢献が期待されます。

MCOS小集団活動発表会
MCOS小集団活動発表会

製造課表彰

製造課表彰は、安全、環境、品質および生産技術に関する活動で優秀な製造課を表彰することで現場を活性化させることを目的としています。この制度は2004年度に開始し、2013年度からは安全成績等以外に、安全への取り組みプロセスにも着目し、製造課の努力、苦労等も評価することにしました。
2018年度は国内外の生産拠点から19件の応募があり、その中から社長賞1件、生産・技術本部長賞6件を選定しました。本体だけでなく、国内外の関係会社も受賞するなどグローバル展開が進んでいます。
なお、上記の表彰に合わせ、工場長賞、本社部長賞も同時に表彰しています。

2018年度 製造課表彰

社長賞
岩国大竹工場 製造2部 大竹製造課
生産・技術本部長賞
日本アルキルアルミ (株) 大阪工場
大牟田工場 ファイン製造部 農医薬課
三井化学東セロ (株) 茨城工場 第1製造部 第1課
三井化学複合塑料(中山)有限公司(中国)
Cosmo Scientex (M) Sdn. Bhd.(マレーシア)
Siam Tohcello Co., Ltd.(タイ)
社長賞受賞式(岩国大竹工場 製造2部 大竹製造課)
社長賞受賞式
(岩国大竹工場 製造2部 大竹製造課)

また、製造課表彰社長賞受賞職場のすぐれたところを見学し、情報交換を行う交流会を行っています。自職場や工場内では得られにくい気付きを得て改善に活かすこと、ライン管理者としての悩みを共有・切磋琢磨し、三井化学グル-プの安全文化を向上させることを目的としており、2015年度から始めて今回で4回目となります。
今回の交流会は、2019年2月に2日間にわたり、2017年度の社長賞受賞職場(市原工場 製造1部 石化原料課)において開催しました。国内外から9名のライン管理者、スタッフが参加し、情報共有と意見交換を行いました。また、表彰職場の優れた活動を三井化学グループ全体に展開するため、活動事例をグッドプラクティス集として社内ネットワーク上に掲載しています。日本語に加えて英語版、中国語版も掲載しています。

交流会(市原工場 製造1部 石化原料課)
交流会(市原工場 製造1部 石化原料課)

交流会(市原工場 製造1部 石化原料課)

三井化学技術研修センター

当社は、生産現場オペレーターの人材育成を目的として2006年茂原に、2007年名古屋に三井化学技術研修センターを設立しました。茂原では主にケミカル系のオペレーター、名古屋では加工系のオペレーター向けの研修を実施しています。本体工場だけでなく研究部門や管理間接部門、さらには三井化学グループ国内外関係会社の従業員を対象とし、体験・体感型研修を通じて「安全を中心に運転・設備に強い人材」の育成に努めてきました。

三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)の当社グループ従業員向け研修実績

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研修区分 研修時間
hr/人
受講者数
2016年度 2017年度 2018年度
三井化学 工場オペレーター向け 入社時 3~14 102 122 174
フォローアップ
(入社半年後)
28 121 142 166
昇格者
(入社3~4年後)
28 75 80 56
職場リーダー
(入社8年以降)
14 53 57 43
エンジニア向け 入社時 7~14 21 23 44
入社3~5年後 21 10 18 29
研究者向け 7~14 109 78 59
その他 2~7 113 609 201
国内関係会社従業員向け 2~14 324 212 263
海外関係会社従業員向け 14 50 54 88
978 1395 1123

2018年度からはグループ・グローバル経営を支える基盤となる人材育成に積極的に取り組んでいます。国内外関係会社を訪問して各社固有のニーズをヒアリングし、より現場に寄り添った教育や人材育成支援を行っています。
この取り組みのひとつが、スタッフが現地に出向いて行う出前研修です。小型の体験教材についてはセンターから持ち込む一方で、市販のVR(バーチャルリアリティ)技術を活用した疑似体験を取り入れるなど、様々な工夫を行っています。
また東南アジア地区関係会社については、タイのSiamグループの技術研修センター(Operation Excellence Training Center, OETC)を活用し、タイ語による研修を2018年度に開始しました。Siamグループには、当社の研修設備一式をライセンスしています。2019年度はタイ語に加え、英語研修も企画しています。
さらに中国地区については現地にある研修センターを活用し、研修を企画するとともに、出前研修を実施するための仕組みおよび体制の構築を進めています。

当社グループ従業員向け出前研修実績

研修区分 研修時間 hr/回 受講者数
2018年度
出前研修 2~14 239
出前研修(共和工業)
出前研修(共和工業)
VR疑似体験(挟まれ)
VR疑似体験(挟まれ)
タイのOETCでの研修
タイのOETCでの研修
中国の研修センターのカタログ
中国の研修センターのカタログ

2015年度からは、産業界の生産現場における人材育成に貢献すべく、社内で行ってきた体験・体感型研修を社外の皆様にも提供しています。受講いただいた社外の皆様からは「自社でも活用できる多くの気付きがあった」、「事故・災害事例に基づく体験型研修は理解しやすかった」など、高い評価をいただいています。

このように技術研修センターは体験・体感型研修を中心とした人材育成を通じて三井化学のグループ・グローバル経営を支えるとともに社外に対しても積極的に情報を発信し、社会貢献に努めています。

三井化学技術研修センターの社外向け研修 (茂原) ・見学対応(茂原および名古屋)実績

  2016年度 2017年度 2018年度
研修受講者数 388 344 317
見学者数 643 695 630
三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)
三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)

三井化学技術研修センター(茂原および名古屋)

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