Mitsui Chemicals

「三井化学 触媒科学賞」受賞者

三井化学は、化学および化学産業の持続的発展に寄与する目的で、世界の触媒科学分野において特に優れた研究業績をあげた研究者を表彰する「三井化学 触媒科学賞」、「三井化学 触媒科学奨励賞」を2004年に制定いたしました。

2018年「三井化学 触媒科学賞」、「三井化学 触媒科学奨励賞」各受賞者が決定しました。

受賞者は以下の通りです。

受賞者一覧

授賞式・記念講演はこちら

所属・肩書きは発表当時のものです。

2018年受賞者

三井化学 触媒科学賞

M. Christina WhiteM. Christina White
イリノイ大学 教授


業績:
「Site-Selective Aliphatic and Allylic C—H Oxidations for Late-Stage Functionalization」

Christina White博士は、アリル位および脂肪族の触媒的C–H酸化反応の開発において、先駆的な業績を挙げている。従来、このタイプの反応には配向基を有する反応基質を用いる必要があったが、White博士は新規の遷移金属触媒を開発し、配向基を用いない選択的な酸化反応を実現した。White博士の手法は、複雑な構造を有する化合物の、いわゆるlate-stage functionalizationにも適用することができ、薬科学の分野にも貢献しうることが高く評価され、本受賞に至った。

三井化学 触媒科学奨励賞

生長 幸之助生長 幸之助
東京大学 講師


業績:
「Chemoselective Transformations by Radical-Conjugated Redox Catalysis: From Functional Small Molecules to Biomacromolecules」

Robert R. KnowlesRobert R. Knowles
プリンストン大学 教授


業績:
「Proton Coupled Electron Transfer in Organic Synthesis」

生長幸之助博士は、有機ラジカルと一電子レドックス触媒を組み合わせたradical-conjugated redox catalysisを活用し、選択的な有機変換反応を実現した。同博士の手法は、小分子から高分子まで適用でき、特に、タンパク質など複雑な構造を有する生体マクロ分子の選択的な変換を実現した点が高く評価された。

Robert R. Knowles博士は、酸化 (レドックス) 光触媒系を用いたプロトン共役電子移動 (PCET) により、有機合成に有用なラジカル生成反応を先駆的に開発し、波及効果の大きい新たな領域を確立した。とくに、イリジウム錯体光触媒系により炭素-水素結合の官能基化や閉環反応を可能とする酸化的あるいは還元的PCET系を多数開発し、ファインケミカルや天然物などを合成する方法を開発した。

授賞式・記念講演

日本化学会秋季事業「第8回CSJ化学フェスタ2018」において当社主催の触媒科学セッション「触媒科学フォーラム ~触媒科学最前線~」を開催し、その中で触媒科学賞および触媒科学奨励賞の授賞式、受賞記念講演を実施致します。

日程 2018年10月23日(火)
会場 タワーホール船堀(東京都江戸川区)http://www.towerhall.jp/4access/access.html別ウィンドウで開く
詳細は下記ホームページをご覧ください。
化学フェスタ : http://www.csj.jp/festa/2018/別ウィンドウで開く
講演 受賞記念講演(3件) 2018年「三井化学 触媒科学賞」 ・ M. Christina White 教授(イリノイ大学)
「Site-Selective Aliphatic and Allylic C—H Oxidations for Late-Stage Functionalization」
2018年「三井化学 触媒科学奨励賞」 ・ 生長 幸之助 講師(東京大学)
「Chemoselective Transformations by Radical-Conjugated Redox Catalysis: From Functional Small Molecules to Biomacromolecules」
・ Robert R. Knowles 教授(プリンストン大学)
「Proton Coupled Electron Transfer in Organic Synthesis」
招待講演2件を予定しております。