Mitsui Chemicals

次世代事業/新事業開発

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4つの事業開発室を中心に顧客起点型ビジネスモデルへの転換を進め、新事業を創出してまいります。

よりよい社会や暮らしを実現していくために必要なものは何か、欠けているものはないか。
三井化学は、今まで取り組んできた分野の境界や外縁の領域を開拓し、次世代を担う新事業を創出する取り組みを積極的に行っています。太陽光・風力発電などのエネルギーや、医療・農業に関わる分野、そしてIoTソリューションなど、幅広い領域でさまざまな異業種と連携しながら新たな領域に挑んでいきます。

事業ビジョン

次世代事業領域の使命
次世代事業の使命は、オープンイノベーションにより、成長3領域であるモビリティ、ヘルスケアおよびフード&パッケージングの各領域の新事業、並びにこれら3領域の境界・外縁領域のソリューション事業を創出することです。各事業本部、新ヘルスケア事業開発室、新モビリティ事業開発室、次世代事業開発室、ロボット材料事業開発室がそれぞれ連携しながら、各施策を進めます。
その一翼を担う次世代事業開発室のミッションは、「新しいビジネスモデルへの挑戦」。その方針は「着眼大局、着手小局」です。最初の一歩は、そこに買ってくださるお客様がいるか。「明日売るにはいま何ができるか」をしっかり考え、当社グループの「ナレッジ」を売るという新しいビジネスモデル作りに挑んでいます。今注力している、アグリ、IoT、エネルギーおよびメディカルの4分野で検討が進んでいるプロジェクトは全て、ベンチャーや大学など、外部との接点によって生まれたもの。外部との連携なくして新しい事業は成立せず、win-winの関係をいかに築くかはとても重要です。また、同室のコーポレートベンチャリンググループでは、情報と材料の融合による新しい診断・ソリューション事業創出を中心に、オープンイノベーションによるビジネス拡大を推進しています。

戦略製品ラインナップ

新ヘルスケア事業開発室

ヘルスケア分野において、新規製品の開発で次世代事業の創出とビジネスモデルを構築しQuality of Life向上に貢献します。

睡眠時無呼吸症候群用マウスピース

Whole You™(英語サイト)

TouchFocus™(タッチフォーカス™)

ワンタッチで遠近を瞬時に切り替えられる、次世代アイウェア

新モビリティ事業開発室

重点市場である自動車分野において、総合力を駆使し全社横断マーケティング活動を推進します。
最重要セグメントであるモビリティ領域において、金属樹脂一体成型品事業「ポリメタック」及び次世代LiB事業などの新事業創出も進めています。

マルチマテリアル対応・複合化

ソリューション提供の事業化

  • 金型等ソリューション事業
  • 電池材料
  • 異種材料接合部材
次世代事業開発室

経営環境が激変する中、スピーディな事業・収益の拡大及び企業価値向上を図るため、新しい市場領域における次世代大型事業を創出します。

エネルギーソリューション事業

アグリソリューション事業

  • 節資源型作物栽培システムiCAST

IoTソリューション事業

(コーポレートベンチャリング)

ロボット材料事業開発室

労働人口の減少や高齢化の問題を解決するための手段のひとつとして、注目されているのがロボットです。
更なる市場拡大が見込まれるロボット材料分野での新事業創出やビジネスモデルを構築します。

事業部

新ヘルスケア事業開発室
新モビリティ事業開発室
次世代事業開発室
ロボット材料事業開発室

TOPICS - 戦略製品特集

アグリソリューション

作物栽培システムiCASTR

「真っ白なキャンバスに農業という新事業の絵を自由に描いてみろ」。担当者が上司に言われたこの一言が、iCASTR誕生の始まりでした。
グローバルに三井化学が社会貢献できることは何か。水不足・食糧不足をテーマにマーケットインの視点で考え、辿り着いたのが、「水不足で困っている農業国に、節水効果が高く、かつ、収穫量を上げる新しい作物栽培システムを提供する」ことでした。
作物が自ら、必要な時に必要なだけ生育要素(水・栄養・空気)を吸収できるシステム。これなら水も肥料も必要最低限に抑えることができ、かつ、良質の作物が育ちます。今では、国内だけでなく、深刻な水不足問題を抱えるアメリカやオーストラリアの圃場でも中規模試験を実施中です。

植物依存型の作物栽培システム
給液タンク内の養液を、作物栽培チューブを通して作物栽培素材iCALMRに送ることで、作物は、このiCALMRから、生育に応じて必要な生育要素を好きな時に好きなだけ吸収し、成長する。
IoTソリューション

エクリオスR~フレキシブルディスプレイの新しい可能性へ

エクリオスRは抜群の耐薬品性と260℃以上の耐熱性を併せ持つ、透明ポリイミドの前駆体。フレキシブルディスプレイの製造過程で、樹脂は薬品や高温など過酷な環境にさらされますが、エクリオスRはそれらの条件下でも使用できます。お客様と協働しながら課題をクリアし、新しい市場に革新的なエクリオスRで、独自のソリューションを提供していきます。

透明ポリイミドの前駆体
「エクリオスR」
エネルギーソリューション

きっかけは、10年以上封止材に携わった社員が、巷の太陽光パネルを見て「20年もつのか」と耐久性に疑問を抱いたことでした。
子会社の三井化学東セロで25年以上製造・販売している太陽光パネル用封止材の劣化予測技術を用い、パネルの寿命を予測できるのが最大の強みです。さらに共同事業者として開発・運営する「たはらソーラー・ウインド発電所」での経験、茂原分工場や袖ケ浦センターの試験用発電所でのデータ蓄積のほか、ファンドと連携して全国の発電所の発電量データを共有し、より的確な発電量予測ができるようになりました。
私たちのレポートで、太陽光市場の健全化に貢献したい。今後はアジアへ、そして世界へ。そのために、どんなサービスが求められているかを柔軟に探っています。

メディカルソリューション

敗血症起因菌迅速同定システム

「遺伝子検査に必要な酵素を植物から作れないか」。発端は、富山大学から子会社の北海道三井化学(HMCI)への問い合わせでした。
敗血症は死亡率の高い細菌感染症です。感染起因菌に対する抗菌薬を投与することで治療しますが、その同定(感染起因菌の特定)まで2~3日もかかるため、多くの細菌に効く抗菌薬で対処するのが現状です。そのため効果がなかったり、細菌の耐性ができたりするリスクがありました。1時間毎に死亡率が上がる敗血症。起因菌の一刻も早い同定が求められていました。
すでに富山大学が開発していた基本システムでは、患者の血液中の細菌DNAを増やして検査しますが、重要な役割をする「酵素」の市販品には細菌が混入していて偽陽性となることが課題でした。30年以上にわたり植物細胞の研究開発をしているHMCIのアイデアで、酵母での生産を確立。こうして2012年、三井化学で事業化に向けた研究が始まりました。

TOPICS - 社会課題の解決

世界初の画期的なシステムで救命に貢献したい

三井化学グループが富山大学と共同開発したのは、約5時間で敗血症起因菌を同定できる世界初の画期的なシステムです。従来は多量の血液を採取する血液培養法でしたが、本システムでは少量サンプルでの同定が可能で、乳幼児への利用も期待できます。この共同開発は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構の「産学連携医療イノベーション創出プログラム」イノベーションセットアップスキームで採択されています。
「第28回日本臨床微生物学会総会・学術集会」では、このシステムが数名の乳幼児の救命に貢献したとの報告がありました。救命に貢献できるものを私たちが作り、それが当社グループの利益になる。まだ市場開発はスタート地点に立ったばかりですが、課題を一つずつ乗り越え、診断薬としての上市を目指します。