環境貢献価値「Blue Value®

化学製品の多くは、製造、加工により最終製品となり、さらに使用して廃棄されるまで様々なライフステージを経ていきます。各ステージにおいて、どのような環境負荷低減ができるのかをプロダクトスチュワードシップの視点で「見える化」し、様々なステークホルダーと共有することで、さらなる環境貢献につなげることができると考えています。この考えに基づき、目指す未来社会「環境と調和した共生社会」の実現に向けて、2015年に環境貢献価値Blue Value®を設定しました。
独自の環境影響評価指標Blue Value® Indexにより、製品・サービスを用途別に評価し、「CO2を減らす」「資源を守る」「自然と共生する」の3要素で環境への貢献度を判定、Blue Value®を認定しています。
Blue Value®は、市場標準品や自社従来品を比較対象とした相対評価を行い、判定項目のいずれかで勝っているだけではなく、各ライフステージにおいてすべての判定項目で劣っている点がないことが、認定の条件となっています。また、定性評価や半定量評価も取り入れ、簡易に評価できるシステムをとっていますが、必要に応じて、LCA担当部門が専門的、定量的に環境貢献の優位性を評価できる体制となっています。

LCA(Life Cycle Assessment):
製品の開発、製造、輸送、使用、廃棄などすべての段階を通して、環境影響を定量的に評価する手法。

貢献要素 環境影響評価指標 Blue Value® Index
判定項目 関連評価項目
CO2を減らす
7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに 9 産業を技術革新の基盤をつくろう 13 気候変動に具体的な対策を
GHG削減
  • 原料の取得および製造・加工段階、最終製品の使用・廃棄でのGHG排出量の削減。
軽量化・減容化
長寿命
自然エネルギー
非化石原料
環境浄化

上記は、判定項目のいずれかに貢献するものとして評価
省エネ・節電・
省燃費
  • 原料の取得および製造・加工段階、最終製品の使用・廃棄での電力・燃料等のエネルギーの削減。
  • 最終製品の省エネルギー分野での利用。
資源を守る
6 安全な水とトイレを世界中に 8 働きがいも 経済成長も 9 産業を技術革新の基盤をつくろう
12 つくる責任 つかう責任 14 海の豊かさを守ろう
3R・分別しやすさ・
省資源
  • 製品およびその加工品や最終製品の製造・加工段階でのリユース、リサイクル原材料の使用、原材料使用量の削減(リデュース)。
  • 製品およびその加工品や最終製品のリユース・リサイクル。
  • 廃棄での分別の可能性。
自然と共生する
3 すべての人に健康と福祉を 6 安全な水とトイレを世界中に 12 つくる責任 つかう責任
14 海の豊かさを守ろう 15 陸の豊かさも守ろう
生態系保全
(ヒト)
  • 製品のライフサイクルにわたる化学物質による人間の健康に与える影響削減。具体的には人間毒性を有する有害化学物質の添加の低減、生成の抑制、毒性の少ない化学物質の使用。
  • 最終製品の健康・安全分野での利用。
生態系保全
(ヒト以外)
  • 製品のライフサイクルにわたる化学物質による生態系に対する影響削減。具体的には生態毒性を有する有害化学物質の添加の低減、生成の抑制、毒性の少ない化学物質の使用。
環境汚染防止
  • 製品のライフサイクルにわたる環境汚染物質によるヒト・生物を除く地球環境への影響削減。具体的には環境汚染物質の添加の低減、生成の抑制、環境を汚染しない物質の使用。

GHG排出に関係する地球温暖化物質や生態毒性を有する有害化学物質、環境汚染物質は、LIME2において特性化係数を算定済みの物質を対象とする。

製品のライフサイクルステージでのBlue Value® 製品の貢献例

事業領域 製品名 用途 貢献する
ライフ
ステージ
Blue Value® 認定理由 当てはまる
環境貢献要素
CO2 資源 自然
モビリティ タフマー® バンパー 製造・
加工
生産性を向上させる触媒(化学反応を促進)を使用することで製造エネルギーを削減    
三井EPT ウェザーストリップスポンジ 製造 生産性を向上させる触媒(化学反応を促進)を使用することで製造エネルギーを削減    
PPコンパウンド バンパー、インスツルメントパネル 加工 塗装工程をなくすことで13.3%のGHG削減  
アドマー® 燃料タンク用接着性樹脂 使用 金属タンクからの代替により燃料タンク重量の10~30%の軽量化が可能    
アーレン® ABSピストン 使用 金属部品からの代替により60%の軽量化が可能    
オーラム® ターボシール 使用 金属部品からの代替により60~80%の軽量化が可能    
フード&パッケージング スタビオ® 塗料用硬化剤 原料・
加工
バイオ原料の使用で化石資源使用量を低減し、塗装での溶剤使用量も削減  
T.U.X® シーラントフィルム 加工 ヒートシール温度の低温化によりエネルギーを削減、フィルム強度向上により樹脂使用量を削減  
エコネージュ® 食品包装材 加工 ボイド(空気)での遮蔽性を付与することで樹脂使用量削減(20~30%)、および白色印刷が不要  
バリアスター® 感熱ラベル用コート材 加工 感熱紙の3層(トップコート層、感熱層、アンダーコート層)一体塗工による乾燥工程削減  
ハイプレン® グランド材 使用 溶媒を含有しないため、施工時の安全性向上、環境汚染防止に貢献    
ソーラーエース 太陽電池用封止シート 使用 高湿、絶縁耐久性の向上によりPID低下を抑制して発電ロスを削減  
ヘルスケア Do Green MR-174 メガネレンズ材料 原料 バイオ原料使用で化石資源使用量を低減  
アクリルアマイド 高分子凝集剤 製造 バイオ触媒(酵素)使用により製造温度の低温化等で製造エネルギーを削減    
エアリファ® 紙おむつ 使用 化石原料を削減して、焼却等における廃棄物を削減  
基盤素材 エコニコール® シート 原料 バイオ原料の使用で化石資源使用量を低減  
モストロン®-L バックドア 加工 高剛性により金属部品からの代替が可能。約30%の軽量化を実現    
エボリュー® 押出しラミネート 加工 触媒による製造プロセスの省エネ化およびシール性向上による加工時の樹脂使用量を削減  
アドブルー® 排ガス(NOx)低減剤 使用 NOx排出量を削減し省燃費につながる  
次世代事業 iCAST® 栽培システム 使用 大幅な節資源(水、肥料)で農業の持続性を確保
太陽光発電の診断サービス 診断サービス 使用 太陽光パネルの発電能力低下を防止して、GHG削減に貢献    

2017年度の新規認定製品・サービス

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